ラウジッツリンクで開催されているDTMドイツ・ツーリングカー選手権。20日に行われた第3戦は、ルーカス・アウアー(メルセデスAMG C63 DTM)が開幕戦に続いてラウジッツリンクでもポール・トゥ・ウインを飾った。
ホッケンハイムでの開幕ラウンドをを優勝と4位で終え素晴らしいスタートを切った若手のアウアー。その勢いはラウジッツリンクでも続き、同じメルセデスのロバート・ウィケンスを抑えポールポジションを獲得する。
ピットストップ義務ありの55分+1周で争う決勝レース。アウアーはホールショットを決めると、徐々に後続との差を広げ始める。2番手スタートのウィケンスもポジションをキープしたが、3周目の1コーナーで3番手のマキシマム・マルティン(BMW M4 DTM)にオーバーテイクされる。
開幕ラウンドで調子のよさを見せたベテラン、ティモ・グロック(BMW M4 DTM)も5番手スタートから4周目にレネ・ラスト(アウディRS 5DTM)を交わし虎視眈々と表彰台を狙う。
7周目からマティアス・エクストロームなどがピットインへ向かう。8番手に付けていたマイク・ロッケンフェラー(アウディRS 5DTM)も8周目にピットイン。3位表彰台を獲得した開幕戦と同様に早めのタイヤ交換で上位進出を狙う作戦だ。
上位陣でまず動いたのはウィケンス。16周目終わりでピットへと向かう。その翌周、2番手に付けていたマルティンもピットイン。マルティンはウィケンスの前でピットアウトするも、タイヤが温まる前に交わされてしまう。
18周目終わりでトップのアウアーがピットイン。4番手に付けていたグロックはピットアウトの際にコースアウトを喫し後退してしまう。アウアーに代わってトップを走行していたラストも24周目終わりでピットインし4番手で復帰する。
全車がピット作業を終えると、アウアーが再びトップに復帰。4番手のラストは後半から猛追をかける。
残り8分となる36周目でラストはマルティンを攻略し3番手に浮上。しかし、上位2台には届かず、アウアーがそのままレースをリードし、今季2勝目も開幕戦と同じくポール・トゥ・ウインで飾った。
2位にウィケンス。3位のラストは自身初の表彰台だ。4位にマルティン、5位にロッケンフェラーとなった。
「今日はすべてがうまくはまったね。パーフェクトレースだった」
「レース序盤はギャップを掴むためにできることをすべてやったよ。管理できていたかどうかわからなかったんだ。後半はレースをコントロールすることができたよ」とアウアーは喜びを語っている。