MotoGP第5戦フランスGP、MotoGPクラスは、フランスのル・マン、ブガッティサーキットで2日目の予選を行い、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)がポールポジションを獲得した。
MotoGPクラスの2日目は、午前中のフリー走行3回目がウエット、予選前のフリー走行4回目がドライで行なわれ、予選Q1、Q2共にドライコンディションで争われた。
3回のフリー走行で総合トップでQ2に進出したのは、フリー走行3回目でセッショントップに立ったスコット・レディング(ドゥカティ)。
フリー走行総合結果では、前戦スペインGPのウイナー、ダニ・ペドロサ(ホンダ)が22番手、3位入賞のホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)が最下位の23番手に終わり、Q1からQ2進出をねらう番狂わせとなる。
また、ポル・エスパルガロ(KTM)が総合7番手、ブラドリー・スミス(KTM)が総合10番手と、今年からMotoGPクラスに参戦するKTM勢が初めてQ2に進出した。
総合11番手以下のライダーによって争われるQ1で上位につけたのは、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)とヨハン・ザルコ(ヤマハ)。このふたりを加えた12名のライダーによって、Q2は気温16度、路面温度27度のドライコンディションで争われた。
フリー走行4回目でトップタイムを記録していたビニャーレスは、Q2の開始4分すぎにリーダーボードのトップに浮上。開始5分すぎにカル・クラッチロー(ホンダ)がトップに立ち、クラッチローは2周連続でファステストラップを更新する。
2回目のアタックが始まると、残り2分でビニャーレスがファステストを更新、アタックを続行したビニャーレスは終了30秒前に1分31秒994を記録して、開幕戦カタール以来となる今シーズン2回目のポールポジションを獲得した。
残り2分で2番手に浮上したバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が最後のアタックで自己ベストとなる1分32秒100を記録して2番手に続き、Q1からQ2に進出したザルコが1分32秒229で3番手と、MotoGPクラス初フロントロウを獲得。ヤマハ勢がフロントロウを独占した。
クラッチローは1分32秒300で4番手。マルク・マルケス(ホンダ)が1分32秒493で5番手に続いたが、マルケスはQ2のセッション序盤に3コーナーで転倒。すぐにマシンを起こしてピットに戻ったが、マルケスはフリー走行4回目でも同じ3コーナーで転倒を喫している。
Q1トップでQ2に進出したドビジオーゾが1分32秒726で6番手に続き、フリー走行総合トップのレディングは1分33秒119で7番手。レディングは終盤のアタック中に12コーナーで転倒を喫した。ポル・エスパルガロが1分33秒399で8番手と、KTMのベストグリッドを獲得。9番手に1分33秒517でカレル・アブラハム(ドゥカティ)が続き、10番手に1分33秒629でブラドリー・スミス(KTM)が続き、KTM勢がトップ10で予選を終えた。
ジャック・ミラー(ホンダ)は終盤のアタック中に最終コーナーで転倒を喫し、1分33秒756で11番手。ミラーはフリー走行4回目に、2コーナーで転倒、マシンがイン側のクラッシュパッドに激突し、フロント回りが大破する激しい転倒だったが、ミラー自身は大きなダメージを免れた。
ロリス・バズ(ドゥカティ)が1分33秒955で12番手に続き、ここまでがQ2の順位でのグリッドとなる。
ペドロサはQ1で3番手となりQ2進出を逃し、Q1で記録した1分32秒415で13番手。ロレンソはQ1で1分32秒830で6番手とふるわず、得意のはずのル・マンで16番グリッドから決勝に臨む。
17番手に1分32秒844でアンドレア・イアンノーネ(スズキ)が続き、アレックス・リンス(スズキ)の代役として参戦するシルバン・ギュントーリ(スズキ)は1分34秒082で23番手からレースに臨む。