2017年5月18日
FIA-F4第3&4戦(富士スピードウェイ)レビュー
第1レースで手応えを感じるも、第2レースは不本意な結果に
■大会概要
開催地:静岡県・富士スピードウェイ(1周:4.563km)
開催日:2017年5月3日(水)~5月4日(木)
■大会結果
●19号車:アカシュ・ゴウダ
5月3日(天気:曇り/路面:ドライ)第1戦予選:23番グリッド
5月3日(天気:曇り/路面:ドライ)第2戦予選:23番グリッド
5月4日(天気:曇り/路面:ドライ)第1戦決勝(規定周回数:15周、最大30分間):17位
5月4日(天気:曇り/路面:ドライ)第2戦決勝(規定周回数:15周、最大30分間):20位
●63号車:金澤力也
5月3日(天気:曇り/路面:ドライ)第1戦予選:22番グリッド
5月3日(天気:曇り/路面:ドライ)第2戦予選:22番グリッド
5月4日(天気:曇り/路面:ドライ)第1戦決勝(規定周回数:15周、最大30分間):16位
5月4日(天気:曇り/路面:ドライ)第2戦決勝(規定周回数:15周、最大30分間):リタイア
■大会レビュー
2017シーズンのFIA-F4シリーズ第3&4戦は5月3~4日、静岡県の富士スピードウェイで35台の参加により開催され、VSRランボルギーニ・スクアドラ・コルセ・フォーミュラ・ジュニア・チーム(VSR Lamborghini Squadra Corse Formula Junior Team)は、開幕ラウンド同様、19 号車にインド人ドライバーAkash Gowda(アカシュ・ゴウダ/18歳)と63号車に金澤力也(かなざわ りきや/20歳)を起用する2台体制で挑みました。
5月1日(月)から始まったテストセッションでは、雷雨から晴れへと変化する天候のなか、レインセッティングの確認から始め、3回目のセッションではドライタイヤでのセッティングの確認を進めました。
予選前日、5月2日(火)のテストセッションは完全ドライのコースコンディション。マシンセッティングを確認後にニュータイヤを装着しての予選シミュレーション。しかし、望んでいたタイムアップは果たせませんでした。
セッティングをさらに煮詰め、最終テストセッションに臨み、マシンバランスが良くなったのを確認できましたが、他の車両のアクシデントによる中断があり、ゴウダはニュータイヤの装着を見送りました。
その中断の原因となったのは金澤で、セッティングの変更が著しく良かったため、計測2周目には自己ベストタイムをマーク。さらなるタイムアップに期待がかかりましたが、追い抜こうとした前方車両とのミスコミュニケーションから接触。マシンのフロント部分を損傷してしまいました。
迎えた5月3日(水)の30分間の予選はドライコンディション。若干のセッティング変更とドライビングの見直しによって両ドラインバーともに自己ベストタイムをマークしましたが順位は低迷。第3戦、第4戦のグリッドは、金澤22番手、ゴウダ23番手にとどまりました。
午後の決勝レースまでにさらにセッティングの微調整を施し、第3戦のスタートを迎えました。金澤は前方グリッドでエンジンストールした車両を避けるために若干ポジションダウンを強いられたものの21番手でオープニングラップをクリア。
一方ゴウダは1コーナーでイン側の車両にランオフに押し出され、29番手まで大きくポジションダウン。コース復帰時に縁石に乗り上げ、大きな衝撃があったことによる影響が心配されましたが、2周目までに22番手までポジションアップ。
金澤、ゴウダともに自己ベストタイムを更新しながらポジションアップを果たし、金澤16位、ゴウダ17位でフィニッシュしました。翌日の第4戦への期待が高まるレース内容となりました。
迎えた5月4日(木)の第4戦、両ドライバーともに見事なスタートダッシュを見せました。ところが金澤はさらなるポジションアップを狙った4周目の1コーナーで接触アクシデント。マシンに大きなダメージを負ってピットイン。リタイアとなりました。
そのアクシデントをフルブレーキングで避けたゴウダはリヤタイヤにフラットスポットができてしまい、苦しい走行を強いられました。自己ベストを更新しながらの走行ながら、順位は20番手から上げることはできずそのまま20位でチェッカーを受けました。
FIA-F4第5&6戦は5月20(土)~21日(日)に大分県のオートポリス・インターナショナル・レーシングコースにて開催されます。
■コメント
●19号車:アカシュ・ゴウダ
「日本でのレースは初めてですので、今回の富士スピードウェイも初めての走行でした。早めに来日してシミュレーターでトレーニングしてレースウイークに臨みました。しかしながら、まだまだライン取りを含めた自分のドライビング面で多くの課題があることを実感させられることになりました」
「現状では1日遅れで進行していて、第1レースでの走行が予選でできるようにし、予選ポジションをアップしていくことが必要です。次回のオートポリスは非常にテクニカルなコースだけに、これまでの岡山と富士で増やしてきた自分のドライビングの“引き出し”をさらに増やして挑みたいと思います」
●63号車:金澤力也
「テストセッションでセッティングがかなり向上し、さらにタイムアップが期待できた時に、ケアレスなオーバーテイクを試みたことで貴重な走行時間をロスしてしまいました。その結果として不本意な予選結果になりました」
「しかし、第1レースでのマシンフィーリングは良く、ポジションもラップタイムも向上できたことは良かったです。そして第2レースでもスタートからひとつずつポジションを上げていこうとしましたが、1コーナーでのオーバーテイクでブレーキングミスして前方車両と接触してリタイアに終わりました」
「このようなミスをしないように反省します。次戦、オートポリスではテストセッションから気を引き締めて、ミスなくしっかりとしたレースウィークにするつもりです」