スーパーGT第3戦オートポリス、GT500クラスはRAYBRIG NSX-GTが今季初のポールポジションを獲得。ドライバーである山本尚貴と伊沢拓也が予選後、喜びと決勝にかける決意を語った。
RAYBRIG NSX-GT
山本尚貴
「(Q1を走った)伊沢選手からのアドバイスを受けてQ2に臨みました。思いのほか、朝のフリー走行からはクルマのフィーリングに違いがあって、セクター2くらいまでは戸惑ったところもあったんですけど、セクター3では落ち着いて走ることができましたね」
「(NSX-GTの参加)条件が変わったところで、いろいろな声が聞こえてきていることは分かっていますし、複雑な心境もありますが、どんな状況でもレーシングドライバーとして結果を出したいということは変わらないので、素直に嬉しく思います。チームと(ホンダの)研究所のみんなに感謝しています」
「僕たちのチームは(4月のオートポリスタイヤ)テストにも来ていますし、もちろんその情報はホンダ勢全体で展開していますけど、ここに向けての作業がチームとしてうまくいっていると思います」
「2年ぶりの開催ですが、今日ここでレースが開催されていることは奇跡ですよね。地震の影響でしょうけど1コーナーのバンプがちょっと大きくなっていました」
「でも、他は(以前より)綺麗になっているところもありますし、たくさんの人の協力でレースが実現したのは、すごいことだと思っています」
「明日はタイヤのピックアップ(に過度に悩まされること)さえなければいいレースができると思います」
「レコードラインを外れたところは結構(路面が)汚れているので、なるべく綺麗なところを走ってGT300クラスを抜いていける“運”も必要になります。うまく(レースを)組み立てていきたいと思います」
伊沢拓也
「(4月のオートポリスでのタイヤ)テスト、そして朝のフリー走行でもマシンの調子がいいのは分かっていたので、それがプレッシャーでもあったんですけど、しっかりタイム差をつけることもできたので(2位に0.6秒差でQ1トップ通過)、自分としてもいい予選だったと思いますよ」
「テストでここに来ていることも(好調要因として)ありますが、ちょうどその頃から今季新体制のチームがいろいろな面でうまく回り出したところもありますね」
「ただ、今日の朝に関しては持っているタイヤの違いもあったので、ホンダ勢全体としても今日は17号車(KEIHIN NSX-GT)や8号車(ARTA NSX-GT)が何も(アクシデント等)なく走っていたら僅差だっただろうな、とも思っています」
「オートポリスにこういう大きなレースイベントが来ることで少しでもみなさんを元気にすることができれば、僕たちが来る意味があるんだと思います。だから明日は面白いレースを見せることが僕たちの仕事だと考えています」
「ここに来たら調子がいいだろうとは思っていたんですが、想像以上なところもあってちょっと戸惑っていますが(笑)、心を落ち着けて、ここまできたら明日も勝ちたいと思います」