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スーパーGT:好調レクサス勢抑えたRAYBRIG最速。チームクニミツが2008年以来のPP

2017年05月20日 16:02  AUTOSPORT web

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08年以来となるポールを獲得したRAYBRIG NSX-GT。喜ぶ伊沢拓也(左)と山本尚貴(右)
スーパーGT第3戦オートポリスの公式予選、GT500クラスはRAYBRIG NSX-GTの山本尚貴がポールポジションを獲得した。

 GT300クラスのQ1で赤旗中断があったため、GT500のQ1は当初の予定より10分遅れの14時にスタート。

 路面コンディションはドライ、午前中のフリー走行に続いて強い日差しが降り注ぎ、夏のような暑さを感じる好天下での予選突入となった。

 例によって各陣営はギリギリまでコースインのタイミングを待ち合う。残り時間9分を切ったところでMOTUL MUGEN NSX-GTの武藤英紀が最初に動き、残り7分に迫る頃合いに多くのマシンがコースインしていく。

 残り1分50秒、最初にアタック相当とみられるタイムをマークしたのはWAKO'S 4CR LC500の大嶋和也で1分35秒549。

 これを皮切りにブリヂストン装着のレクサス勢が一時上位独占となるタイムラッシュをみせ、トップには1分35秒310のDENSO KOBELCO SARD LC500、平手晃平が立つ。そこにS Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代勝正が食い込み、2番手へ。

 残り約1分、KEIHIN NSX-GTの小暮卓史が第2ヘアピンへ向かう上り勾配でコースアウト。マシンは180度スピンしながらアウト側のガードレールに接触し、グラベル上にストップした。

 しかし、ここで赤旗が出ることはなくセッションは続行され、RAYBRIG NSX-GTの伊沢拓也がトップ奪取、タイムは1分34秒333。

 その後もタイム更新が繰り広げられ、チェッカー後もニッサン勢のフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木大樹)、MOTUL AUTECH GT-R(松田次生)がアタックを続けていたが、この両車は結局Q1突破ならず。

 最終的にQ1を抜けたのはブリヂストン装着レクサスの全5台と、RAYBRIG、MOTULの2台のNSX、そして唯一のGT-RとなるS Roadだった。

■山本尚貴、ライバルに約0.6秒の驚速アタック。au TOM'S LC500はアタック中にグラベルへ

 Q2は14時45分に開始。動き出しはセッション残り7分30秒からで、まずWAKO'Sのアンドレア・カルダレッリがコースへ。そこから各車が順次ピットを離れ、最後にRAYBRIGの山本尚貴が残り5分50秒のところでコースに向かった。

 残り1分、S Roadの本山哲が1分34秒331でトップへ。これをRAYBRIGの山本が抜く。タイムは1分33秒740、およそコンマ6秒のリードだ。

 チャッカーが振られた後、ラストアタックで好ペースをみせていたのはau TOM'S LC500の中嶋一貴だったが、コーナリングでアンダーが出たのか、14コーナーでコースオフ。グラベルに捕まってしまった。auは結局8位で終わることに。

 チェッカーラップではZENT CERUMO LC500の立川祐路が8位から4位に順位を上げたのが主だった動きで、ポールはRAYBRIGの山本で変わらず。これにS Roadの本山、DENSOのヘイキ・コバライネンが続くトップ3の顔ぶれとなった。MOTUL NSXの中嶋大祐が5位。

 前戦富士でも素晴らしいレース運びをみせたRAYBRIGが、朝のフリー走行からの好調さを持続して今季初ポールを獲得。NSX勢にとっては開幕戦以来シーズン2度目のポールポジションとなった。

 また、チームクニミツにとっては2008年の第6戦鈴鹿以来となるポールポジション獲得となった。

 スーパーGT第3戦の決勝レースは21日(日)の14時より、65周で争われる。