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リバティ・メディア“悪名高い”コンコルド協定に代わる新パートナーシップを計画

2017年05月20日 06:32  AUTOSPORT web

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コンコルド協定の廃止をもくろむF1新会長
F1会長のチェイス・キャリーは、2020年いっぱいで期間満了となるコンコルド協定をまた新たに締結することは望んでおらず、制約のない「パートナーシップ」を結ぶ形に変更したいとしている。

 F1新オーナーによるすべての努力は、現在の協定によって向こう3年間は制約を受けるが、キャリーはこの協定を議論の余地のないシステムに置き換えたいと切望している。

「我々にはコンコルド協定という、各チームとの財政面での取り決めを記した悪名高い契約文書があり、6年か8年おきに改定しなければならない。次は2020年だ」とキャリーは語った。

「我々の目標はもっと長期のパートナーシップを築くことだ。ある時点で撤退し、また再交渉して次の8年のパートナーシップ契約を結ぶのではなく、連続性のある関係だ」

 キャリーは、協定の有効期日を常に定めることで、様々な関係者が自分たちに有利な協定を結ぶために争うといった問題を引き起こし、また、その不確実性から長期の計画立案を困難にすると語った。

「駆け引きが行われるようになると、周りは『何か得することはあるだろうか?』と下心を持ち有利な立場を狙うような人間ばかりになるだろう」

「私がやりたいのは、皆の優先事項を継続的にこの先3年にわたって確認することであって、将来のある特定の時点で見直すことではない」

「各チームともそうすることを歓迎してくれていると思う。是非とも推進していかなければならない」


 キャリーは、F1が拡大することで最終的に全員に恩恵がもたらされると分かれば、各チームは彼のビジョンと共通の利益への取り組みに同調してくれると確信している。

 一方でキャリーは、既存の文化を変えることは簡単ではないということも承知している。

「我々のやっているのは、コース上で競争する者同士がパートナーとして協力し、このスポーツの将来についてビジョンを共有し、そうすることで得た利益を分かち合おうと話すことだ」とキャリー。

「このスポーツは歴史的に自チームの利益だけを考え、互いに駆け引きをしているようなところがある。そうしていると1+1が“1.5”になってしまう」

「もし全体で協力し、何が皆にとって正しい方向性なのかを見つけ出すことができたら、1+1が“3”にもなり得る」

「それこそが私たちの目標だ。このスポーツの非常に変わった面を持つ文化を新しいものに作りかえたいんだ」

「この変化を心から歓迎する動きがあり、今のところ私は良い感触を得ている」

「長きにわたって埋め込まれてきた文化を変えるのに時間がかかるのは疑問の余地がない。しかし、これは長期にわたる健全な関係を築き、両者が恩恵を受けることができるようになる変革のチャンスだと考えている」