ホルヘ・ロレンソは、ドゥカティのMotoGPマシンでのパフォーマンスの改善にはリヤブレーキの使用が極めて重要だと考えており、これからもリヤブレーキを使い続けるという。
ヤマハで9年間を過ごした後、ロレンソはドゥカティに移籍したが、それからは厳しいスタートに耐えなければならなかった。マシンに適応するのことに苦労し、挙げ句の果てにはライディングポジションが誤っていたせいで冬のオフィシャルテストの成果が無駄になったことを認めていた。
ドゥカティのブレーキング時の強みを活かすことはロレンソにとって大きな学びのひとつとなり、親指で操作するリヤブレーキの使用に適応したことで、克服できたと感じたという。
「カタールでリヤブレーキを使い始めた」とロレンソは語った。
「前は、急いでブレーキングするときにしか使っていなかった。でも今ではより自然になったし、もっと使っていくよ」
「コーナーへの進入スライドを流れるようにやる時にバイクを止めることに役に立つ」
「体力面でも多少楽になる。まだ完全に自然にはできないけど、すぐできるようになるだろう」
「僕が9年間乗って慣れていたバイクは、リヤブレーキを使う必要がなかったんだ。特にブレーキングでバイクを止めるのにはね」
「このバイクでは使う必要がある。バイクを止める助けになるんだ」
ロレンソは今月初め、ヘレスでのスペインGPにおいてドゥカティ移籍後初の表彰台を獲得した。4番グリッドからスタートしての3位入賞だったが、まるで優勝したかのような気分だと語った。
その週末はマージンも十分にあり、ロレンソにとってデスモセディチGPに乗っての最も好調な週末だった。彼はバイクに乗る時間が、パフォーマンスを改善して「もっと流れに乗る」ための主要なツールであることに気づいた。
「走行距離を増やしているし、バイクの止め方を学ぶのに多くの時間を割いている。特にリヤブレーキを使って、ブレーキングの時に苦労しなくてもいいようにね。僕は進歩しているんだ」とロレンソ。
「遅かれ早かれ、こういう乗り方が自分にとって自然になるよ。9年もの間、リヤブレーキを使わず、スライディングせずにコーナーに進入していたからね」
「ドゥカティのバイクに変化があるまでリヤブレーキを使う必要があるけど、バイクが変わっても僕はリヤブレーキを使い続けるかもしれない」
「バイクから最大限のものを引き出すには引き出し方を見つけなければならない。すべてのバイクは違うやり方で競争力をつけるように求めてくるんだ」