現在ランキング3位のレッドブルとのポイント差を縮めつつあるフォース・インディアだが、現実的に考えて今年の目標は選手権4位であると示唆した。フォース・インディアはすでに後方に大きなギャップを築いているものの、ライバルたちの追い上げを警戒している。
スペインGPではセルジオ・ペレスとエステバン・オコンの両ドライバーが力強い走りで4位、5位に入賞。大量得点を果たしたフォース・インディアは、コンストラクターズ選手権でレッドブルにわずか19ポイント差のところまで迫っている。
レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、フォース・インディアの挑戦について次のように述べている。「我々はこの2、3戦で2台ともそろってフィニッシュさせることができていない。彼ら(フォース・インディア)は良い仕事をしているね」
「しかしペースの点では、フォース・インディアと我々との間にはまだ極めて大きなギャップがある」
「フォース・インディアは目の前のチャンスを最大限に活かしていて、そこが彼らの優れたところだ。しかしそれでもチーム間の差はまだ大きいと思うよ」
2台のマシンがフィニッシュできない状況が続いていることがレッドブルにとって問題となる可能性があると思うかと尋ねられたホーナーは「あるね。でもバルテリ・ボッタスがキミ・ライコネンに毎週末突っ込むわけじゃないからね」 と答えた。
フォース・インディアのCOOオットマー・サフナウアーは、マシンの速さを大幅に向上させること以外に、レッドブルを選手権争いで追い抜く現実的な手段はないだろうと認めている。
「シーズンの4分の1が終わり、レッドブルに19ポイントの差をつけられている」
「19ポイントは克服できない差ではない。まだ達成可能な目標だ」
「しかしながら、それを達成するにはもっと速いペースが必要だ。レッドブルは我々より速いから、当然のことながら我々はやられてしまう」
「すべてが現状のままなら、彼らは我々を倒すだろう」
サフナウアーはまた、コンストラクターズ選手権5位のトロロッソに対しては32ポイントの差を築いているものの、フォース・インディアにとって現在の4位の座が安泰だとは思っていない。
「安心するのは早すぎる」とサフナウアー。「昨シーズンの今頃、ウイリアムズにはおよそ60ポイントもの差をつけられていたが、後半になるに従って我々は彼らを追い詰めていった(注:最終的には逆転)」
「我々にも同じことが起こり得る。だから懸命に取り組みを続けて、改善していかなければいけない」
「競争は激しい。ルノーは良い仕事をしているし、マクラーレン・ホンダが大幅に改善してきたとしても私は驚かない」
「それにウイリアムズのマシンは、結局は我々のものより優れていると思っている」