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「単身赴任嬉しい」は3割 理由は「羽を伸ばして遊べるから」

2017年05月18日 19:33  Techinsight Japan

Techinsight Japan

単身赴任中、妻の手料理が恋しくなる?
仕事の都合でひとり家族と離れて暮らす単身赴任。持ち家があるため、子どもの教育のため、親の介護のためなど単身赴任に踏み切った理由はさまざまだろうが、実のところ単身赴任者はどのように感じているのだろうか。このたび「単身赴任に関する実態調査」が実施された。これによると、単身赴任を「嬉しい」と答えた人が3割近くいたことが明らかになった。

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「単身赴任に関する実態調査」(フジッコ株式会社調べ)は、30~59歳の単身赴任中あるいは経験のある人250名、ない人250名に対して、今年の4月にインターネットで行われた。

まず、「単身赴任は嬉しい? 寂しい?」と率直に質問したところ、71.4%が「寂しい」と回答している一方で、28.6%が「嬉しい」と回答した。さらに「嬉しい」という人にその理由を聞いてみたところ、もっとも多かったのが「羽を伸ばして遊べるから」(43.4%)であった。2番目には「いろいろなところに住んでみたいという願望があるから」(23.8%)、3番目には「帰宅時間を制限されないから」(11.9%)、4番目には「お金をある程度自由に使えるから」(10.5%)、5番目には「趣味に没頭できるから」(6.3%)がランクインした。どうやら家族と離れて暮らすことにより、時間やお金を独身時代のように使えることに喜びを見出しているようだ。逆に考えれば、それらにストレスや負担を感じている既婚者が多いのかもしれない。実際に単身赴任中に「自分の時間が使えて嬉しかった例」としては、「友人などを家に呼んでお酒を飲める」「朝まで飲みに行って、帰る時間を気にしなくてよかった」「ゲームやり放題」という経験談が寄せられた。


それでもやはり単身赴任は楽しいことばかりではないようで、「単身赴任中に苦労したこと/苦労しそうなこと」を質問したところ、「日々の食事」(51.0%)がダントツで選ばれた。2位以下は順に「洗濯」「掃除」「病気の際の養生」「健康管理」「買い物」「家計管理」「服の用意」という結果になった。洗濯や掃除は休みの日にまとめて行うこともできるが、食事だけはそうはいかない。どうしても負担になってしまうようだ。それを裏付けるかのように「単身赴任中、妻による家事で最も恋しいと思ったこと/恋しくなると思うこと」への回答は「手料理」で最多の54.8%という結果になった。


今回の単身赴任に関する調査では、独身気分に戻れることに喜びを感じる人がいる一方で、妻の手料理を恋しく思う人も多いことが分かった。
(TechinsightJapan編集部 高沢みはる)