女性向け健康アプリ「ルナルナ」を運営するエムティーアイは5月18日、受動喫煙に関する調査結果を発表した。調査は今年4月28日~5月2日に、「ルナルナ」ユーザーの妊娠中または育児中の女性6780人を対象に実施した。
子どもがいる女性の87.7%が受動喫煙を「不快」と回答。理由には、「子どもへの健康被害」を懸念する声が多く挙がり、飲食店や医療機関などでは屋内禁煙を望んでいることがわかった。
子どもへの悪影響の懸念が最多 屋内では禁煙の対策を希望
受動喫煙を不快に感じる理由を聞くと、「子どもへの健康被害がありそうだから」が79.3%で最も多い。妊娠中や授乳中の女性であれば、胎児や乳児への影響を心配するのは当然だろう。2位以降には、「自分への健康被害がありそうだから」(54.7%)、「においがつくから」(52.6%)が挙がっている。
受動喫煙を防ぐため、具体的にはどのような対策を望んでいるのか。屋内での対策を聞くと、飲食店(バーやスナックを除く)では、「屋内禁煙」(34.0%)が最多。「煙が漏れるのを扉(個室化)によってできるだけ防ぐ分煙」(29.4%)、「店側が『喫煙・分煙・喫煙可』を選択し、わかりやすく表示する」(27.5%)が続いた。母親たちは、受動喫煙防止策として、完全に禁煙にするか、喫煙と禁煙のスペースを明確に分けることを望んでいることがうかがえる。
教育機関や医療施設、宿泊施設や各サービス施設についても、「屋内禁煙」を望む回答が最も多かった。
「子供が受動喫煙によって、喘息になった」という人も
一方、屋外での対策はどうか。受動喫煙防止策を見ると、路上での対策については「指定場所以外では禁煙」(64.7%)が最も多く、「路上は全面禁煙」(19.1%)、「歩きタバコは禁止、立ち止まっての喫煙は可」(14.2%)を大きく引き離している。
屋内と違って屋外では煙を遮断するものが少なく、歩きタバコの煙を直に浴びることになる。また、歩きタバコをする人のタバコの位置が子どもの頭の位置に近いことから、火傷のリスクを懸念する声も挙がっている。喫煙者としては、路上では指定された場所で吸うなどマナーを遵守する姿勢が望まれる。
リリースでは、受動喫煙の体験を紹介。
「禁煙席に座っても真後ろが喫煙席で臭いと煙が禁煙席まできて禁煙席の意味がないと思った」
「妊娠中に職場の人たちに近くで吸われて影響が出ないか心配ですごくストレスを感じたことがある」
のほか、「子供が受動喫煙によって、喘息になった」と実害を被った人からのコメントが寄せられていた。