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週刊文春編集長、週刊新潮「文春に中吊り広告を盗み見られた」報道を受け声明

2017年05月18日 13:33  弁護士ドットコム

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週刊文春編集部は5月18日、新谷学編集長の名前で「『週刊文春』編集長から読者の皆様へ」とする声明を文春オンラインで発表した。週刊新潮の報道に対し、「『週刊文春』が情報を不正に、あるいは不法に入手したり、それをもって記事を書き換えたり、盗用したりしたなどの事実は一切ありません」と強調している。


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5月18日発売の週刊新潮は、世に出回る前の中吊り広告を文春側に盗み見られたとする特集「スクープ至上主義の陰で『産業スパイ』! 新潮ポスターを絶え間なくカンニング! 『文春砲』汚れた銃弾」を掲載。スクープを盗まれたと主張している。


これに対し、文春の声明は中吊り広告の盗み見については直接言及せず、「情報収集の過程で、他メディアの動向をつかむこと」はしばしばあると主張。「情報戦」は新聞やテレビなどでも行われているなどと述べた。


●全文は以下の通り


「週刊文春」編集長から読者の皆様へ


「週刊新潮」等のメディアによる「週刊文春」の情報収集に関する報道についてご説明させていただきます。


 まず、「週刊文春」が情報を不正に、あるいは不法に入手したり、それをもって記事を書き換えたり、盗用したりしたなどの事実は一切ありません。


 私たちは毎週、締め切りギリギリまで全力で取材にあたっています。その情報収集の過程で、他メディアの動向をつかむことはしばしばあります。そうした「情報戦」は、さまざまな形で新聞やテレビなどのメディアも行っています。


「週刊新潮」の記事では、あたかも「週刊文春」が自らのスクープ記事を盗んでいるかのように書かれていますが、例として挙げられた記事においても、そうした事実は断じてありません。社会を騒がせている事件、人物等については、多くのメディアが当事者やその周辺を継続的に取材しており、その過程で他メディアの動向を把握するのは日常的なことです。ただし当然ながら、すべての記事は自らの手で十分に取材を行い、必要な裏付けが得られた段階で掲載されています。前述したように、取材はギリギリまで行っているため、締め切りにタイムラグがある中吊り広告と新聞広告でその内容が異なることは決して珍しいことではありません。


 私たちにとって、スクープとは、極めて重い言葉です。それはまさしく他の追随を許さない決定的な独自情報を意味します。


「週刊文春」は、これからも読者の皆様に堂々と胸を張れる独自スクープをお届けすることをお約束します。


2017年5月18日


「週刊文春」編集長 新谷 学


(弁護士ドットコムニュース)