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ジェーン・フォンダ、ハリウッドの男女差別を激白 性的虐待に強姦まで

2017年05月17日 20:34  Techinsight Japan

Techinsight Japan

大物女優ジェーン・フォンダも性暴力被害者だった
多くの役者を輩出したフォンダ家出身で、『黄昏』など数々の映画に出演した女優ジェーン・フォンダ(79)。彼女が3月の国際女性デーを前にメディアの取材に応じ、強姦被害を含む壮絶な過去があることを告白した。「とにかく女性が犠牲や被害を強いられる。そんな状態なのよ」と訴えたジェーン。最近ではナタリー・ポートマン、ジェニファー・ローレンスなど多くの若手女優が「男優とのギャラ格差が酷い」と不満を明かしているが、過去にはさらに深刻な扱いに多くの女優が耐えていた可能性がある。

あまりにもショッキングな過去を『The Edit』に語ったのは、映画ファンなら誰もが知っているであろう女優ジェーン・フォンダだ。女性であるがゆえに信じがたい屈辱を何度も味わったという彼女は、こう語っている。

「そうよ。女性がどれほど被害を受けているのか伝えるために、言わせてもらうわ。私は強姦されたことがある。子供の頃に性的虐待を受けたこともね。」
「ボスと寝ない。そんな理由で解雇されたこともあるの。」

このような悲惨な経験をしたジェーンは、“意外な人物”を責めたという。

「いつもこう思ったものよ。これは私のせいなんだって。自分がちゃんとしていないから、そして言うべきことを言わないからだと。」

そんなジェーンは「多くの女性が被害を受けた自覚がないのでは?」と懸念している。

「レイプ被害を受けた若い女の子達を知っているの。でも彼女達は、それがレイプだって分かってもいなかった。彼女達はこう思うの。『きっと、自分のNoの言い方が間違っていたのよ』って。」
「でも女性運動のおかげで、(レイプや性的虐待は)私達のせいで起きるんじゃないと気づいたの。私達は侵害行為を受けたのよ。それは正しいことじゃない。」

ジェーンも、Noとハッキリ言えるようになるまで60年もかかったそうだ。

「誰かに何かを提供されたら、yesと言っていたの。だから自分に合わない役も引き受けて、利用されたというわけ。どのように自分自身をサポートすべきか、それも分からなかった。でも今ならこう言うわ。『嫌よ。こんなの、クソみたい。それに私への態度が気に入らないわ』って。そしてサッサと立ち去るの。昔から、このような態度を知っていればどんなに良かったことか…。」

今年80歳になるジェーンは、常に堂々とした態度に見えた。しかし実際には何度も苦い経験をし、虐待行為さえも「自業自得」と考え自分を納得させていたという。ちなみに時代が進んだ今も男優・女優の間でギャラの差も大きいというが、それを「フェアではない」と堂々と語る女優も増えてきた。“ハリウッド=時代の先端”という印象も強いが、男女が平等な世界とは今もほど遠い。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)