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世界一危険なヘアピンカーブでの事故を防ぐ!車の通行を検知してドライバーに知らせるシステム

2017年05月17日 20:03  Techable

Techable

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世界のニュースや文化に関する記事を掲載する雑誌「National Geographic」によると、インドの“Jammu-Srinagar Highway”は世界でもっとも危険な高速道路で、U字型の急カーブが多数あり、死亡事故が絶えないという。
・急カーブ付近で、ドライバーに他の車の到来を知らせる
そこで、石油会社HP Lubricantsと、広告代理店Leo Burnett Indiaが共同で開発したのが「#RoadsthatHonk」というスマートセンサー。道路を走行中のドライバーに、近づいてくる車を知らせ、事故を減らそうという試みだ。

センサーにはレーダー、ワイヤレス通信、ソーラーパワーといった技術が用いられており、レンジ検知が主な機能だ。これらの動力源はすべてソーラーパワーによるもの。

センサーはペアで動作し、ひとつはカーブポイントに配置され、互いに通信しあって、アンチ衝突警告システムを実現している。
・警笛音とライトでアラート
“SmartLife”というポールが主要な交通ポイントに設置されている。通行が検知されると、ポールに設置されたセンサーが作動してライトが点灯し、大きな警笛音を発して、両サイドを走行中のドライバーに知らせるという仕組みだ。
・交通死亡事故の多いインドの問題解決を
インド政府の交通レポートによると、2015年に14万6000人以上の人が交通事故で亡くなっており、2014年の約14万人と比べて、その数が増加しているという。日に400人が交通事故で亡くなっていることになる。

“Leo Burnett, South Asia”のRajdeepak Das氏の話では、同社では「#RoadsthatHonk」の技術によって、危険な道路における事故を減らし、命を救うことにつながると信じているという。

HP Lubricantsと“National Highways Authority of India(NHAI)”では、この技術を全国の主要な高速道路に反映させていきたい意向だ。

#RoadsthatHonk