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疲弊していたハミルトン、メルセデスF1のマシン重量問題のためドリンクなしで走行

2017年05月17日 12:12  AUTOSPORT web

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2017年F1第5戦スペインGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
メルセデスのルイス・ハミルトンは、重量を少しでも下げるため、ドリンクボトルを積まずに走っていると明かした。

 マシンの重量は728kg以上と規則で定められているが、2017年のメルセデスW08は重量が重いという課題を抱えており、シーズン序盤はこの最低重量に近づけることができずにいた。重量が重いと、バラストを使ってマシンバランスを最適化することができず、不利になる。

 この5戦の間に状況改善を果たしつつあるものの、メルセデスはさらに重量削減を行う必要がある。

 今年はフェラーリが接近し、戦いが熾烈になっていることから、ハミルトンは重量を少しでも減らすため、レースでドリンクボトルを積まないという決断をしたという。これにより、決勝スタート時には1~2kgをセーブすることができる。

 スペインGP決勝中、無線でのハミルトンは息を切らせており、フィニッシュ後の様子にも、他のドライバーたちより疲労が見えた。今年のF1マシンで走ることが身体的にきついことに加えて、ドリンクなしで走ったこともその原因だったと思われる。

「ターン1から最後まで全力で走り切った。持てる力をすべて利用しなければならない。ファーストスティントでセバスチャン(・ベッテル)についていくのは本当に大変だった」とハミルトンは語った。

「その上、重量を減らすため、僕はドリンクを積まずに走っている。決勝中、全くドリンクを飲んでいないんだ」

「レースを終えた後、残っている力を振り絞ってチームの皆に飛びついた。心拍数がおそろしいほど上がっていた」

 メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、無線でのハミルトンの声が苦しそうだったものの、心配はしていなかったという。

「あれは、彼がどれだけプッシュしていたかの表れだと思う。他のマシンの後ろにぴったりついて走らなければならないと、前のマシンから空力的なメリットを得ることができずに苦労する」

「彼は全力で戦った。無線での彼の声を聞けばそれが分かる」