長瀬智也の主演映画『空飛ぶタイヤ』にディーン・フジオカが出演することがわかった。
池井戸潤の同名小説を映画化する『空飛ぶタイヤ』は、トラックの脱輪事故で整備不良を疑われた運送会社の社長・赤松徳郎を主人公にした作品。車両そのものに欠陥があったことに気づいた赤松が、トラックの製造元である大企業「ホープ自動車」のリコール隠しを暴くために自力で調査を始めるというあらすじだ。監督は『鴨川ホルモー』『超高速!参勤交代』などの本木克英。
フジオカが演じるのは、ホープ自動車のカスタマー戦略課課長・沢田悠太役。長瀬演じる赤松からの再調査要求を疎ましく思いながら、会社のリコール隠しに気づき、自身の正義と大企業のサラリーマンとしての立場に揺れていくという役どころだ。映画では原作にはない、赤松と沢田が直接対峙するシーンが盛り込まれているという。
長瀬は初共演のフジオカについて「クランクインした日からずっと音楽の話をして盛り上がっています。全然気取らないし、お芝居に集中する時はしっかり集中するし、とても楽しい人です。感覚的に自分に近いものを感じています!」とコメント。一方のフジオカも「現場でずっとお話させていただいてますが、本当に気持ちの良くて楽しい方です」と語っている。
また赤松と沢田が対面するシーンについて長瀬は「ディーンさんと絡むシーンはあまり多くなく、お互いのお芝居を想像しながら…ということが多かったのですが、その分対面するシーンにエネルギーを溜めて挑むことができました」と明かしているほか、フジオカは「こういう人たちがいたら世の中いい方向に行くんじゃないかなと、希望を感じながら演じることができました。きっといい画が撮れていると思います」と自信を見せている。
■本木克英監督のコメント
・ディーン・フジオカについて
男から見ても溜息が出るほど美しい容姿と、鍛え抜かれた肉体から発するキレの良い所作に、往年の日本映画の二枚目俳優が彷彿とさせられました。「エリートの沢田ここにあり」と思えるストイックさと知性も溢れて、ただただ見惚れるばかりでした。