15日から走行がスタートした第101回インディ500。16日に行われたプラクティス2で、フェルナンド・アロンソは自身初となるインディカーでのトラフィック(集団走行)を経験し「とてもポジティブだ」と語っている。
F1モナコGPを欠場し、マクラーレン・ホンダと共にインディ500に参戦するアロンソ。F1スペインGPを終えると、すぐにプライベートジェットで渡米し15日からのプラクティスに参加した。
初日はリヤサスペンションに問題が出て終盤に走行ができなかったが、2日目の16日は積極的に走行を重ね、この日最多となる117周を走行した。
風の強い一日となり各車スピードを抑えての走行になったようで、アロンソも前日よりも遅い221.029mphがベストスピードとなった。
しかし、2日目のアロンソの目標はスピードを上げることではなく、アンドレッティ・オートスポートのチームメイトやほかのマシンを一緒に走ることに集中することだったようだ。
「多くの周回を重ね、多くを学ぶことができ、とてもポジティブで生産的な1日だったよ。いくつかのトラフィックも経験でき、集団走行をようやく経験することができた。僕は寝ることで、明日はもっといいオーバルドライバーになっているよ」とアロンソ。
トラフィックの中で長い時間を走行するのは初体験となったアロンソ。時折3ワイドになる大きなトラフィックでの走行もあったが、その経験に彼は驚いていなかった。さらに6台体制で挑むアンドレッティ・オートスポートの一員であることで、どのように走行するかを学ぶ大きな助けになっていると感じている。
「大丈夫だと感じたよ。僕が期待していたようにね」とアロンソ。
「明らかに、ここでは次のストレートのために目の前のクルマに近づいておくことがとても重要だし、それは有益だった」
「ベストなチームにいるよ。チームメイトたちはびっくりするくらい僕を助けてくれる。彼らが走り出した瞬間に僕の面倒を見てくれていることがわかったよ」
「僕にとっては初めての体験だった。彼らについていったすべての周回で、彼らのすることから学ぶことができた。次のコーナー、次の周回でどのようにアタックするか、どうオーバーテイクの準備をするのかをね」
さらにレースに向けたアプローチとして時間を有効に使っていることも語り、午前中にはインディアナポリスにあるホンダのシミュレーターを使って準備していることを明らかにした。
「この1カ月半は24時間捧げているよ。チームが準備してくれたデータで勉強し、ここ数年間のレースのビデオもたくさん見ている。午前中にはシミュレーターに行き、午後はここにきてラップを重ね学習を続ける」
「時間がないので、すべてをまとめることはできない。セットアップを実験し、トラフィック走行を経験する。しかし、予選やレースまでにはOKになると思っているよ」