4月に開催されたニュルブルクリンク24時間QFレースのスタートシーン 5月27~28日に決勝レースが行われる『第45回ADACチューリッヒ・24時間レース(ニュルブルクリンク24時間レース)』のエントリーリストが発表された。今季の総参戦台数は161台と、ここ数年並みとなった。
クラス区分としては、例年優勝争いを展開するSP9=GT3が30台と最多。今季もBMW、アウディ、ポルシェ、メルセデスベンツといったチームがメーカーの支援を受けて参戦しており、優勝候補と言える。
例年より台数が少ないSP9=GT3の内訳は、BMW M6 GT3が9台(シュニッツァー、シューベルト、ローヴェ、ワーケンホルストの各2台、ファルケンが1台)、メルセデスベンツAMG GT3が7台(ブラックファルコン、HTP各3台、ハリボー1台)、アウディR8 LMSが6台(WRT、ラント各2台、フェニックス1台ほか)。
また、ポルシェ911 GT3 Rは6台(マンタイ3台、フリカデッリ2台、ファルケン1台)、フェラーリ488 GT3とランボルギーニ・ウラカンGT3が各1台。昨年の覇者であるブラックファルコンのメンバーには、優勝メンバーのひとりであるベルント・シュナイダーの名前は見当たらない。また各陣営ともワークスドライバーを投入するなど豪華な顔ぶれとなっている。ただ、今年は残念なことにニッサンGT-RニスモGT3の姿はない。
一方、自然吸気2リッターのSP3は15台、2リッターターボのSP3Tが12台。ポルシェのカップカーを中心とするSP7が10台と続き、今年から設定されたSP9 GT3LG(=Last Generation)が3台(ベントレー・コンチネンタルGT3のみ)、TCRが6台(アウディRS3 LMS、フォルクスワーゲン・ゴルフGTI、セアト・レオン)など。
日本のチームではすでに発表されているように、スバル/STI(#90 スバルWRX STI)がカルロ・バンダム、マルセル・ラッセー、ティム・シュリック、山内英輝とST3Tクラス連覇メンバーに変化はなく、また同じクラスのTOYOTA Gazoo Racing(#170 レクサスRC)も井口卓人、松井孝允、蒲生尚弥、矢吹久でのチャレンジとなる。
ニュル名物のオペル・マンタと同じSP3クラスには、タイからTOYOTA Gazoo Racing Thailand(#124 カローラ・アルティス)には、“日本のニュルマイスター”こと木下隆之が加わった。このほかにも、昨年SP3クラス優勝を果たした梅本淳一と奥村浩一が今年も#128 ルノー・クリオRSで参戦。佐々木孝太(#41 レクサスIS F CCS-R)、関豊(#162 BMW 325)、佐藤健介/下島洋介/瀬谷隆(#245 BMW M235i Racing)らの名前も見受けられる。
また、特別公認車のSP-Xクラスには、ここ数年のレギュラーであるグループCカーのようなスクーデリア・キャメロン・グリッケンホウスSCG-003C、初参戦となるGT-Rのエンジンを搭載したルノーR.S.01が参戦。高い注目を集めそうだ。ルノーR.S.01にはかつて日本でも活躍したドミニク・シュワガーの名前がある。
なお今年もWTCC世界ツーリングカー選手権との併催で、サポートイベントとしてADAC 24hクラシック、アウディスポーツTTカップが行われる。主なタイムスケジュールは以下のとおりだ。
5/25(木)
15:50~17:30 フリープラクティス
20:05~23:30 予選1回目
5/26(金)
09:30~11:30 予選2回目
19:50~20:30 トップ30予選
5/27(土)
08:15~09:15 ウォームアップ走行
15:30 スタート
5/28(日)
15:30 ゴール
(現地時間。日本との時差は7時間)