2017年05月16日 17:24 弁護士ドットコム
汚職事件で逆転有罪判決を受け、上告している岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長(32)が5月16日、最高裁第三小法廷に上告趣意書を提出した。二審に手続き違反や事実誤認などがあるとして、無罪判決を求めている。
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藤井市長は5月14日の市長選で2期目の当選を決めたばかり。4年の任期中に有罪が確定すれば、失職する立場だが、提出後の記者会見では、「裁判を背負いながら、市長職を続けるという条件の中でも、選挙を通じて信任をいただきましたので、堂々と市長職をまっとうしていきたい」と述べ、時折笑顔ものぞかせた。
藤井市長は2014年、市の浄水プラント導入をめぐり、業者から現金30万円を受け取ったとして、受託収賄などの疑いで逮捕された。一審の名古屋地裁では無罪だったが、二審の名古屋高裁で逆転有罪。その後、市民の信を問いたいとして辞職し、今年1月の出直し選で再選した。任期満了に伴う5月14日の選挙でも、無投票で3選目を決めていた。
(弁護士ドットコムニュース)