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MotoGP:ドゥカティ、新型カウルの効果に不満。アプローチを再検討

2017年05月16日 16:42  AUTOSPORT web

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カタールテストで登場したドゥカティの新型カウル
ドゥカティは新型カウルがもたらす結果に不満があるため、カウルのアプローチを再考しているようだ。

 現在は禁止されているウイングレットの開発競争を牽引してきたドゥカティは、カタールオフィシャルテストでウイングレットに代わる際立った新型カウルを披露。新型カウルは開幕戦後のプライベートテストでも登場した。

 しかし、ドゥカティの新型カウルはストレートスピードを犠牲にしていることが判明。カタールテスト中に、スピードが約9km/h落ちることが分かったため、このコンセプトが採用されることはないという。

 チームに所属するアンドレア・ドビジオーゾは「昨年のものからウイングレットを替えるなんて無理だ」と次のように語った。

「やってみようと努力はしているけど、とても難しい」

「問題はバランスなんだ。カウルを試すときにバランスを分析したけど、今の時点では十分じゃないんだ」

 チームメイトのホルヘ・ロレンソも「理論的には(カウルが)フロントタイヤに荷重を与える最善のソリューション」ではあるが「今のところは長所より短所の方が多いんだ。何か見つけられるか、もう少し調査をするつもりだ。でも難しいと思うよ」と全体的にいい結果は出ていないと同意している。

 MotoGPクラスのマニュファクチャラーの中で、ドゥカティとホンダだけが新型カウルを実戦で投入していない。