映画『ブランカとギター弾き』の予告編が公開された。
『ブランカとギター弾き』は長谷井宏紀監督の初長編作品。フィリピン・マニラのスラムを舞台に、自分の母親を金で買うことを思いついた孤児の少女・ブランカと、盲目のギター奏者・ピーターの交流を描く。ほとんどの出演者を長谷井監督がフィリピンの路上でキャスティングしたほか、YouTubeの歌唱動画で話題を集めたサイデル・ガブテロが映画初主演を務める。
予告編では、ブランカが「母親買います」と書いたポスターを街に貼っている様子、ピーターの伴奏でブランカが歌うシーン、ブランカがピーターに自分の顔を触らせて「これが私の顔」と言う姿などが確認できる。ナレーションを長谷井監督と交流のある浅野忠信が担当しているほか、エミール・クストリッツァの推薦コメントも映されている。
浅野は予告編について「予告編だけでも泣けてきちゃうよね。少しでも早く多くの人に見て欲しい」とコメントしているほか、「ブランカという少女の辿り着いた一つの愛の形に涙が止まらなかった」と作品にも賛辞を送っている。
『ブランカとギター弾き』は夏に東京・シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開される。