2017年5月16日
プレスリリース
波乱のWTCC第3戦ハンガリーラウンドでニッキー・キャツバーグが表彰台を獲得
5月14日にハンガリー・ハンガロリンクで開催されたFIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)でポールスター・シアン・レーシングに今年から加わったドライバー、ニッキー・キャツバーグが2017年シーズン初となる表彰台を獲得し、チャンピオンシップ2位に躍り出ました。チームメイトのテッド・ビョークとネストール・ジロラミは、それぞれ1レースずつリタイアを喫しました。
「非常に貴重な表彰台フィニッシュを獲得でき、とても幸せです。ネストールとのアクシデントは不幸な出来事でした。ロブが追突してきたので私はどうすることもできませんでした。しかし、ロブは私に追突したことを認める勇気がありました。正直、今シーズンの自分たちの仕上がりに驚いています。お互い上限のウェイトを積んでいたホンダより速かったので、今後のレースに期待が持てます」とメインレースで2位フィニッシュしたニッキー・キャツバーグは語りました。
ポールスター・シアン・レーシングチームの3名のドライバーは、難易度の高いサーキットであるハンガロリンクで強さを発揮し、初めて最大のウェイトハンディを積みながらもチャンピオンシップの一番のライバルであるホンダを退けました。
ネストール・ジロラミは、レース1で6番手グリッドからスタートして順位を上げ、4位でフィニッシュしました。
レース2では、アルゼンチン出身のジロラミが表彰台圏内を走行中に、ロブ・ハフがペナルティを科せられたアクシデントにより、リタイアとなりました。
「前回のモンツァ戦とまったく同じで、あのアクシデントは私にはどうすることもできないものでした。ロブがニッキーに追突し、ニッキーが私に衝突して、私のクルマの何かが壊れ、その結果リタイアをせざるをえなくなりました。今回は残念な結果となりました。他のドライバーのミスに私が巻き添えになったからですが、スピードの点ではがっかりすることはありませんでした。ホンダのドライバーより速かったですから」とネストール・ジロラミは述べています。
ポールスター・シアン・レーシングチームのエース・ドライバー、テッド・ビョークにとっても、ハンガリーラウンドは厳しい結果となりました。
レース1のスタートでライバルに衝突され、ステアリングアームが破損し、ドライバーズチャンピオンシップで2位から4位に後退したのです。レース2では、ビョークは7位に入りました。
「今回のウイークエンドは、やはり私にとって残念なものになってしまいました。予選も調子が出ず、決勝は1周目で終わってしまいました。私はチルトンに衝突され、ステアリングアームが破損し、それが原因でミケリスと衝突しました。しかし、私は落ち込んだりしていません。シーズン中、調子の悪いウイークエンドは必ずあるものですから。私は、私が得意とするニュルブルクリンク北コースでの次戦を楽しみにしています」とテッド・ビョークは述べています。
ハンガロリンク戦の結果、マニュファクチャラーズポイントは、ボルボとホンダが同点を獲得したため、順位の入れ替えはありませんでした。
ボルボは、後続に12ポイント差で5月25日~27日にニュルブルクリンク北コースで開催される次戦のドイツラウンドに挑みます。
「最高の観衆の前で開催されたすばらしいレースイベントでした。しかし、私達にとっては目標を達成できなかった厳しいウイークエンドとなってしまいました。ときに、スピードがあっても結果につながらないことがあります。それがレースというものです。私達は気持ちを切り替えて、次のドイツ戦に集中します」とポールスターのモータースポーツ部門責任者のアレクサンダー・ムルドゼフスキー・シェドビンがコメントしています。
■選手権ランキング
●ドライバーズ トップ5
1.ティアゴ・モンテイロ (ホンダ・シビック) 123pt
3.ニッキー・キャツバーグ (ボルボS60) 85pt (-38)
3.トム・チルトン (シトロエンCエリーゼ) 81pt(-42)
4.テッド・ビョーク (ボルボS60) 77pt(-46)
5.メフディ・ベナーニ (シトロエンCエリーゼ) 73pt (-50)
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9.ネストール・ジロラミ (ボルボS60) 52pt (-71)
●マニュファクチャラーズ
1.ボルボ 294pt
2.ホンダ 282pt(-12ポイント)