いま見た目が気持ち悪いアニマル「キモアニ」が脚光を浴びている。気持ち悪い虫などを集めた特別展覧会が全国各地で開催され、人気だという。
今夏、東京・スカイツリータウン(6月8日~7月9日)と大阪の京セラドーム大阪(7月15日~8月31日)で「キモい展」(主催:キモい展実行委員会)が開催される。
この展覧会は山口県の周南市徳山動物園が制作協力。2016年に名古屋と横浜で催され、来場者数は累計7万人を突破したという。
世界3大奇蟲の「ウデムシ」も展示、手足が長くて気持ち悪い……
同展覧会では「何でそんな色、形なの?」など、疑問ばかり浮かぶ形態の生き物が約30種類以上展示。見どころは大量のミルワームを通路の両サイドに展示した「キモいトンネル」。入場直後に配置してあるため、虫が苦手な人にとっては先に進むことが難しい関門かもしれない。
生き物たちはすべてガラスケースの中にいるが、過去の開催では「マジ無理!」「キモ」という奇声や大変衝撃だったという声が上がったという。
他にも世界3大奇蟲のひとつである「ウデムシ」も展示されている。ウデムシは、クモとサソリとタガメを合体させた後に踏みつぶしたような扁平で手足の長い節足動物で、思わず拒否感を覚えてしまう人もいるだろう。しかし「マルメタピオカガエル」のように手足が非常に短くまん丸な目玉の愛嬌のある顔が癖になる生き物たちも展示されている。
また実際にキモい生き物に触れられる「ふれあいコーナー」を毎週2回、月曜日・水曜日の15時から30分間実施する予定だ。同委員会によると「ファミリーや学生、カップルでのデートはもちろんお子さまの自由研究にもピッタリな展覧会です」とのことだ。
お土産の「ゴキブリマシュマロ」が人気
なぜ今「キモアニ」が人気なのだろうか。同展覧会事務局の担当者は「普段見ることの出来ない生き物を見られるという非日常性が受けていると思われます」と話す。またこの展覧会を通して、虫への拒否感を解消してほしい、と熱い思いを語った。
「『キモい展』としていますけど、キモいなりに好きになってもらおうと思っています。どうしてこんな形なのか、こんな動きをするのかをパネルで解説して生態を知ってもらいたいです」
実際に来場した人から「意外と可愛い」「間近でみたら面白い生き物だと思った」という声も寄せられたという。またフラッシュをたかない限り写真撮影も可能で「ぜひSNSでシェアしてください」と言う。
同展覧会のグッズも特徴的だ。キモアニのシルエットをあしらったトートバッグや、ゴキブリのシルエットがプリントされた白いお皿、キャンディー等の食べ物もある。一番人気はゴキブリのシルエットやキャッチコピー「キモい君が大好きさ!」、ロゴがプリントされたキモい展オリジナルマシュマロだ。お土産として買って帰る人が多いという。同関係者はグッズについてこう語る。
「毛嫌いされている生き物たちが食器や食べ物にあしらわれているという刺激を楽しんでもらえたら。とはいえ、本当にダメな人にはオススメしませんが」