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Team JLOC スーパーGT第2戦富士 レースレポート

2017年05月15日 17:13  AUTOSPORT web

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マネパ ランボルギーニ GT3
Press release

SUPERGT Rd.2 FUJI Speedway RACE REPORT

TEAM JLOC
87号車 ショップチャンネルランボルギーニ 細川慎弥/佐藤公哉/元嶋佑弥
88号車 マネーパートナーズランボルギーニ 織戸学/平峰一貴/高橋翼

公式予選
日付:2017年5月3日(水)天候:曇り
予選結果:87号車5位、88号車17位 観客動員数:3万4100人

87号車が5位グリット獲得

 ゴールデンウィークに開催される恒例の第2戦富士。好天のなか、予選日から多数のお客様にご来場頂き最高のレースウィークをむかえた。

 公式練習は87号車が終盤にトラブルが出るもそれ以外は順調にプログラムをこなした。

 予選は87号車が前戦の好調を維持しQ1を7番手で突破、Q2は更に順位を上げ5番手で明日の決勝スタートとなった。88号車はセッティングに苦しみQ1を17番手で終えるが、明日に向けてセットアップ改善を実施しレースに挑む。

87号車エンジニア平井成治コメント
 公式練習は路面温度が予定より低かった為、予定を変更して柔らかめのタイヤで走行を開始、セットアップの確認を行う。

 今回のレースでは3名のドライバーがドライブするため、細川選手→元嶋選手→佐藤選手の順番で走行するが、佐藤選手のニュータイヤでのアタック時に燃料系のトラブルが発生し、走行時間を失った。

 Q1担当は細川選手。持ち込みのセットアップのベースは問題無いのは練習走行で確認済みだったので、小変更を施すのみで予選を走行、7番手でQ1突破した。

 Q2は佐藤選手の担当だが、練習走行にてニュータイヤを試せなかった為、Q1時の車両の状況を細川選手に確認し予選に挑む。2周目のアタック時にエンジントラブルが発生したものの6番手で予選を終了し、前車のペナルティによって順位が繰り上がり5番手で決勝レースをむかえることとなった。

87号車細川慎弥コメント
 走り出しのマシンバランスはオーバーステアが強く、あまり良くなかった。その割にタイム的には悪くはなかった。今回はQ1を担当したが想定より良いタイムを刻むことが出来た。

 前回の岡山では決勝のペースがいまいちだったので予選後は決勝に向けたセッティングの方向性をしっかりと打ち合わせを行った。

87号車佐藤公哉コメント
 公式練習からチームが良い車を用意してくれたので走行開始から感触良く走行。セットアップの方向性やタイヤ選択もスムーズに進み、予選に向けていい流れでセッションを終えることが出来た。

 予選はQ2を担当。1周目のアタックでタイムを出し2周目のセクター2までに0.25秒ほどベストタイムから更新し走行中に不運にもエンジントラブルが発生、タイム更新とならなかったが、5位で終えることが出来て良かった。

87号車元嶋佑弥コメント
 自分が走行した公式練習では87号車は走り始めから比較的調子が良く、上位進出が狙えた。更にセッティングを詰めていくことで徐々に調子を上げて行けた。セッション中に出た赤旗のタイミングが悪く私はあまり走れなかったが、チームメイトが調子良いことから不安はなかった。

 私は予選を担当していなかったが、フリー走行から調子が良かったので結果を期待していた。トラブルがあり5位だったが、表彰台も狙える位置でもあり決勝へさらなる期待を持っている。

88号車エンジニア勝俣雅史コメント
 公式練習からセットに苦しんだが、終盤バランス良い所まで来た。Q1の担当は織戸選手。渾身のアタックだったが、一歩及ばずQ1突破ならず。タイヤとセットをうまくマッチさせることが出来なかった。

88号車織戸学コメント
 今回富士には大きな期待と自信をもって来たが、走り出しの感触がとても悪くセットアップに影響してしまった。

 Q1は自分が走行。思い切りアタックし、とにかくQ2平峰選手にバトンをつなぎたかったが、少しタイムが足りず17番手。もうひとつマシンを決めきれなかったのと、自身の力不足だった。

88号車平峰一貴コメント
 Q1は織戸選手、かなりの接戦となり僅か0.2秒程足りずQ1敗退。決勝は17番手からのスタートとなったが、織戸選手とチーム一丸となって上位追い上げを試みたい。

決勝レース
日付:2017年5月4日(木)天候:晴れ
決勝結果:87号車4位、88号車25位 観客動員数:5万8000人

87号車4位で今季初ポイントを獲得。88号車は10位目前でトラブル発生

 決勝当日も晴天が続き初夏の陽気。今回は500kmレースとなる為、より決勝重視のセットアップをチーム2台で協力して進めた。

 決勝レース、87号車はもちろんのこと、88号車も戦略やセットアップ改善効果で2台共にペース良くレースを戦う。88号車も両ドライバーの頑張りでポイント獲得が近づくなかトラブルが襲いリタイアとなった(完走扱い)。メカニックのミスでは無くメカニカル起因の物となり次回に向けての調査を行うこととなった。

 87号車は今回サードドライバー起用の元嶋選手含め3ドライバーの好走により予選結果より1つ順位をあげた4位でレースを終えた。

87号車エンジニア平井成治コメント
 前戦で問題となった満タン時のバランスの悪さを修正する為、セットアップ変更しウォームアップ走行を昨日走行時間の少なかった佐藤選手、元嶋選手で行う。

 スタートは佐藤選手が担当し、周回遅れと交錯した際に一つ順位を落としたものの39周目に予定通りピットイン。2スティントは細川選手がドライブ。タイヤ内圧が想定より上がらず、ドライビングに苦労しつつも粘り強い走行を重ね、前車ピットインに合わせて予定より少し早めにピットイン。

 3スティント目は元嶋選手。予定通りピット作業で前車を抜き、5番手で走行を重ねる。今年SGT初レースとなる元嶋選手は後続車両の追い上げにもPITからの指示にもちゃんと対応して危なげない走行を続け、前車のトラブルによって一つ順位を上げ、4位でチェッカーを受けた。

 今回のレースは初日にマシントラブルが発生したものの、ドライバーを始めメカニックが良い仕事をしてくれたおかげで取れた結果だと思う。更に上を目指すためにも、常にこのポジションでいられる様に努力して行きたい。

87号車細川慎弥コメント
 2スティント目を担当しましたが、内圧が上がりきらない状況だった。バランスも満足いくものではなかったが後続車をしっかり抑えきることに努めた。佐藤選手も元嶋選手も速いペースで走行してくれ、結果的には4位でチェッカーを受けることが出来た。

 また、岡山での反省点だった決勝ペースも今回は悪くなかったので良かった。

87号車佐藤公哉コメント
 スタートを担当。序盤から良いペースを維持しポジションキープをしていたが、スティント途中から周回遅れの車両に引っかかり、そのタイムロスが痛手となってしまった。

 39周目に細川選手にバトンを渡し自分のスティントを無事終えることができた。その後順調に走りきることが出来て4位フィニッシュ出来たことはシンプルにすごく嬉しい。

 前日のエンジン交換から週末を通して良い車を用意してくれたチームと細川選手、元嶋選手に感謝している。

87号車元嶋佑弥コメント
 佐藤選手からスタート。マシンは速いがレース前半の混戦の中ではマシン特性から楽なレースとは言えなかったが、単独では佐藤選手の速さが際立って見えた。

 2スティント目の細川選手も安定したラップタイムと、混雑した時の強さを武器に上位で最後のスティントの私へ繋いで頂いた。ここまで、作戦、ピットワーク、全てがほぼパーフェクトで私が最後に乗るチャンスを頂けた。

 私自身もミスなくチェッカーまで車を運べた。表彰台まであと一歩の4位だったが、このレースでは、現状のベストに近い仕事を、チームの皆で出来たと思う。このような素晴らしいレースにドライバーとして参加できたことをとても光栄に思う。

88号車エンジニア勝俣雅史コメント
 スタートは平峰選手、タイヤを労わりながら懸命の追い上げ、早目のピット作戦で追い上げに作戦変更。2スティント目は織戸選手、抜群の安定感と巧みなタイヤマネージメントでフロントタイヤを温存。最終スティントはリアタイヤのみ交換で勝負、平峰選手につなぐ。

 ポイント獲得まで近づき残り10ラップの所でホイールナットが緩むトラブル発生、そのままリタイアとなるが完走扱い。

88号車織戸学コメント
 500Km富士、いつもよりも長いレースなので確実にミスなく順位を上げていく為に予選終了後沢山ミーティングをこなし、とにかくタイヤを守るセットアップへ。

 しかしペースは厳しかった、それでも確実に前を目指し少しずつ確実にポジションを上げたが残り10周ほどでホイールが外れるトラブルで残念な結末。

 今回チームメイト87号車の結果は良く、とても刺激を受けた。次戦オートポリスは直ぐなので気持ちとマシンセットを切り替えて挑みたい。応援有難うございました。

88号車平峰一貴コメント
 スタートを担当し、他車とのバトルにより思うようなペースを出せなかった為、ミニマムでのピットインに作戦を変更、織戸選手に交代。その後のペースも上がって60周目で自身に交代、素早いピット作業でチームに感謝。

 12番手まで追い上げポイント圏内までプッシュしていたなか、ホイールが脱輪しリタイアとなってしまった。勿論、悔しい気持ちはあるが人為的ミスでは無く、現在チームスタッフが懸命に検証に取り掛かってくれている。

 開幕戦から2戦連続で流れが良くないが、次戦では必ず巻き返すので応援宜しくお願い致します。

監督コメント
 最高速サーキット!イタリアモンツァサーキットでもウラカンは速い!期待と自信多分大丈夫行ける!しかし、何故か日本のスーパーGTはワンサイズヨーロッパより小さい!ウェイト?

 さて、フリー走行、予選、87号車はほぼ予想通りの走り!3名のドライバーも順調に車を理解して明日が楽しみ!

 88号車は、2名のドライバーが何かしっくり来ない?何故かバランスが?タイヤとのマッチングが?明日は朝のフリー走行が無いのが痛い大きなセットチェンジが出来ない!頑張りましょう!

 決勝は、87号車は4位!88号車は完走扱い!ドライバー、メカニック、良い仕事をしてくれました! 特に、4回のピットワークは良かった!日頃からのトレーニングの賜物!有難う!!

 次回オートポリスには、両車とも富士を上回るように頑張りましょう!

Team JLOC について
 1994年にチーム設立、アジアで最も歴史と実績があるランボルギーニチーム。国内外ツーリングカーレースに出場を続け、2006年にはランボルギーニ社として初のルマン24時間出場をTeam JLOCは実現。その後もランボルギーニ一筋にてレース参戦。Super GT、スーパートロフェオ、ドバイ24時間、セパン12時間などにおいて優勝含む多数の表彰台獲得と実績を積み重ねている。