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MORIWAKI MOTUL RACING 2017全日本ロード第3戦SUGO 決勝レポート

2017年05月15日 16:42  AUTOSPORT web

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MORIWAKI MOTUL RACING 2017全日本ロード第3戦SUGO
2017年5月14日
プレスリリース

Round.3 SUGO/JSB1000
5月14日(日)決勝レース MORIWAKI MOTUL RACING、転倒ながらも最後まで走り切る

 全日本ロードレース第3戦「SUGO SUPERBIKE 120miles ENDURANCE RACE」決勝レース。前日の荒天と濃霧のため中止となった予選が、決勝日の朝8時55分~9時25分の30分間で行われた。

 昨日に比べれば雨量は少ないものの決勝日も朝から雨。新型Honda CBR1000RR モリワキ改で本格的なウェットコンディションでの走行が無いなかで2人で分担しながらの走行、1分39秒659のタイムで予選11番手通過を果たした。

 13時30分、ルマン式で決勝レーススタート。スタートライダーは清成龍一が努める。オープニングラップは10番手で通過する。
 3周目には9番手、8周目に8番手まで浮上した矢先の馬の背コーナーで転倒を喫してしまう。幸いにもマシンを動かすことができたのでピットまで戻ってきてマシン修復する。

 約20分間の修復後、ふたたび清成がマシンに跨がりコースイン。8周を周回したところで高橋にライダーチェンジ。19周を周回してチェッカーを受ける。

 残念ながらMORIWAKI MOTUL RACINGは転倒を喫してしまったが、37周のデータを収集することができた。清成と高橋の開発ペースも確実に向上しており、チームも課題解決に向けて様々な対策を講じている。

 鈴鹿8耐のトライアウトは次週の鈴鹿サンデーロードレース参戦で再度トライすることになるが、まずは確実にトライアウトを通過する。そして、次戦もてぎに向けてマシン開発と課題解決をスピードを持って進めて行く。

高橋選手コメント
 タイヤのグリップ感が少し足りない、という課題を抱えたふたたびでの予選、そして決勝レースでしたが、それが原因で清成選手が転倒してしまいました。ライダーに怪我がなく、マシンもピットに戻って来られて再スタートできたのが不幸中の幸いでした。

 再スタートを清成選手が走り、その後自分が19周走りました。自分が乗ったときには転倒の影響かバイクが完全な状態ではなかったので注意しながら、確認しつつ少しずつペースを上げていきました。

 周回を重ねるうちに多少余裕も出てきたので、トラクションコントロールや電子制御の違うマップを試してみました。結果は残念でしたがレースのチェッカーは受けられましたし、雨のデータも収集することができました。

 鈴鹿8耐トライアウトは鈴鹿サンデーロードレースで挑戦することになると思いますが、確実に権利を獲得して、次戦もてぎに臨みたいと思います。

清成選手コメント
 朝の予選はこのバイクで初めて雨で走って、時間が無いなかの割には順調に予選は終わりました。ルマン式スタートの場合、6位以内でなければ上位に上がるのは難しいのでスタート後にいる位置でレース展開を考えようと思っていました。

 自分は渡辺一馬選手の後ろで抜くにはリスクを追うので後ろで様子を見ようと思った矢先の馬の背コーナーでリアから滑って転倒してしまいました。タイヤのグリップ感不足は前から出ていた課題なのでそこは意識して注意していたつもりですが、転倒してしまったのは完全に自分の操作ミスです。

 新型マシンをまだまだパーフェクトな状態に持っていくことはできていないのですが、このウイークではできる範囲の中でベストな状態にまでチームはマシンを仕上げてくれました。

 ペースを上げたつもりは無いのですが、その状況のなかでマシンをコントロールできなかったのは自分のミスです。チームにも裕紀にも申し訳ない気持ちです。

Round.3 SUGO/J-GP3
5月14日(日)決勝レース モリワキクラブ栗原佳祐、雨のレースで5位フィニッシュ!!

 モリワキクラブの栗原佳祐にとって初レースが宮城県スポーツランドSUGOで開催された。

 急遽参戦が決まりマシンもセットアップもままならないなかで迎えたレースウィーク。しかし栗原は公式予選で5番グリッドにつけると、朝のフリー走行でも2番手につける。

 昨日の荒天で決勝レーススケジュールが変更となり、J-GP3クラスは2周減算の18周で闘われることなった。
 決勝レース当日も雨。午前10時30分、決勝レーススタート。栗原は6番手で第1コーナーに進入する。続く4コーナーで5番手に上がり、ホームストレート上で4番手に浮上、オープニングラップは4番手で通過する。

 上位4台の中でラップタイムが一番速いのは栗原、2周目に1分48秒634、3周目に1分48秒076をたたき出すとその先の1コーナーで3番手に浮上する。しかし5周目のSPインコーナーで抜き返され4番手にダウン。

 序盤は48秒台前半で周回していた栗原だが、上位3台が47秒台、46秒台にペースアップすると栗原との差が開いていく。栗原は朝のフリー走行で感触が良かったサスペンションのセットで決勝レースに臨んだが若干硬さが足りずサスペンションが入り切った状態となりそれ以上のペースアップができなかった。

 朝のフリー走行から決勝レースではペースが上がると予想してサスペンションを固めにアジャストしたがさらに硬さが必要だったと言う。しかし栗原はそこで無理して前を追うことはせず冷静に48秒台中盤でコンスタントに走行を重ねて5位でフィニッシュした。

 ドライコンディションもウエットコンディションも初めての手探り状態から入ったレースウイーク。完走を目標としていた栗原は今大会の経験を基に次戦もてぎに向けて準備を始めた。

栗原選手コメント
 昨日のヘビーウェットとは違い雨量が少ないコンディションに合わせてサスペンションをアジャストして臨んだ朝のフリー走行の感触が良かったので、決勝レースはもう少しペースが上がると想定して堅めのセットで出ていったつもりですが残念ながらその予想が足りなかったと思います。

 スタートで失敗して6番手くらいまで落ちたのですがなんとかうまくリカバリーできたと思います。序盤、上位の人たちのペースの上がり幅が自分よりも鈍かったのでいけるチャンスがあるときはいこうと思いつつ、今回の目標は完走だったので冷静に状況を見極めながら走行しました。
 序盤トップ集団についていき3番手まで浮上してトップ争いができるかもしれないというところまで確認できたので次戦に向けて前進できます。今回の順位は決して満足はしておらず悔しいですが、現状できるコンディションのなかで最善を尽くしました。

 今回急に参戦させてくれたチームに本当に感謝しています。そのチームの皆さまのためにももっとライダーとしての自分を高めて結果で恩返ししたいと思います。