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ブランパンGT:GRTウラカンが0.3秒差の接戦制し2連勝。千代勝正組GT-Rは痛恨のペナルティ

2017年05月15日 12:53  AUTOSPORT web

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スタート直後の1コーナーでトップに浮上する63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3
ブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップは5月14日、イギリス・シルバーストンで第2戦が行われ、グラッサー・レーシング・チーム(GRT)の63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3(ミルコ・ボルトロッティ/アンドレア・カルダレッリ/クリスチャン・エンゲルハート)が優勝。2017年シーズン2勝目を挙げた。

 同日午前に行われた予選で2番手を得た63号車ウラカンは、ボルトロッティがスタートを担当。

 ボルトロッティはスタート直後の1コーナーで、ポールポジションスタートのAKKA-ASPの88号車メルセデスAMG GT3をアウト側からオーバーテイクして首位に浮上すると、徐々に後続とのギャップを広げていく。
 しかし、スティント中盤と終盤に入った2回のセーフティカーランによって、このギャップはリセットされてしまう。

 スタートから約1時間、最初のルーティンピット後の第2スティントでトップを奪ったのは、2度目のセーフティカー導入時にいち早くピットインしたAKKA-ASPの90号車メルセデスAMG GT3。

 カルダレッリの63号車ウラカンは2番手、HTPモータースポーツの84号車メルセデスAMG GT3の2台が90号車AMG GT3に僅差で続く展開となった。

 レース中盤、カルダレッリがトップの88号車AMG GT3を抜きあぐねるなか、3番手を走る84号車AMG GT3のエリクソンは、カルダレッリのラインがわずかに膨らんだ隙を突き2番手に浮上。その勢いのまま首位の90号車AMG GT3に迫っていく。
 スタートから1時間56分、トップ3の状況が変わらぬまま上位7台が一斉にピットイン。このピット作業でGRTのクルーは63号車ウラカンを最速でコースに戻すことに成功し、首位の座を奪還。90号車AMG GT3が2番手、3番手に84号車AMG GT3が続いた。

 上位3台が約1秒間隔で連なるこう着状態が続くなか、84号車AMG GT3が動きを見せる。レース残り31分、90号車AMG GT3に仕掛けると一気にオーバーテイク。レース終盤に2番手を奪った。

 90号車AMG GT3と84号車AMG GT3の2番手争いが行われる間に63号車ウラカンのエンゲルハートは後続に約3秒のリードを築き、余裕が生まれたかに見えたが、2番手に浮上したバークが最終盤に猛プッシュ。
 チェッカーまで残り5分を切り、トップ2台の差は1秒以内となりファイナルラップには0.4秒差のテール・トゥ・ノーズ状態となるが、最後までオーバーテイクには至らず。最終的に63号車ウラカンが0.344秒差という僅差で逃げ切った。

 この勝利でエンゲルハートとボルトロッティはブランパンGTシリーズ3連勝。また、エンデュランスカップに参戦するカルダレッリも開幕戦モンツァに続き2連勝を飾っている。
 2台のニッサンGT-RニスモGT3を走らせるモチュール・チームRJNニッサンは、予選14番手の22号車GT-R(マット・シモンズ/マット・パリー/シュトルアン・ムーア)が24位。

 22番手スタートの23号車GT-R(アレックス・バンコム/ルーカル・オルドネス/千代勝正)は序盤からオーバーテイクを繰り返し、残り1時間の時点でトップ10圏内を走行していたが、ペナルティなどがあり最終的に16位でチェッカーを受けている。

■ 第2戦シルバーストン 決勝結果(PDF)

 ブランパンGTシリーズの次戦は6月2~4日、ベルギーのゾルダーでスプリントカップ第3戦が開催される。