ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズは5月14日、イタリアのモンツァで第2戦の決勝レースが行われ、Gドライブ・レーシングのメモ・ロハス/平川亮/レオ・ルーセル組22号車オレカ07・ギブソンが優勝した。
14日の決勝ではポールシッターの39号車オレカ07・ギブソンと21号車オレカ07・ギブソンが序盤をリードしていく。
しかし8周目、21号車オレカをドライブするニコラス・ラピエールの目の前で2台のLMP3マシンがクラッシュ。これを避けるためにランオフエリアへ飛び出したため、39号車にギャップを広げられてしまった。なお、このクラッシュにより、レースには1度目のフルコースイエローが導入されている。
また、レース開始から1時間10分が経過した頃には、LMP3クラスの2号車リジェJS P3・ニッサンと9号車リジェJS P3・ニッサンが接触。この日2度目のフルコースイエローとなる。
3番グリッドからスタートした22号車オレカは、一時順位を落としたものの、2度のフルコースイエロー中にピット作業を行って順位を回復。2度目のフルコースイエローが解除された頃には、ルーセルが2番手の47号車ダラーラP217・ギブソンに対し、22秒のマージンを築いてトップにつけてみせた。
ルーセルはその後もペースを緩めず、ギャップを95秒まで広げて平川にステアリングを託す。最終スティントを任された平川だったが、ルーセルがフルコースイエロー中に速度制限を守らなかったとしてドライブスルーペナルティ。レース残り17分の時点でギャップが22秒まで縮まる不運に見舞われる。
加えて、平川はチェッカーまでマシンを運ぶために燃料をセーブした走りを強いられて、ペースを上げられず。一方、後方からは僚友の21号車オレカを駆るベン・ハンリーが猛プッシュ。チェッカーまで残り3分のタイミングで、49号車ダラーラP217・ギブソンを交わし2番手に浮上すると、平川を追いかける。
しかし、平川はチームメイトの猛追を約2秒差で抑えきりトップチェッカー。チームに今季初優勝をもたらした。また、今回の勝利でポイントランキングでもトップに浮上している。
LMP3クラスは19号車ノルマM30・ニッサンが、LMGTEクラスは66号車フェラーリ458イタリアがクラス優勝を果たしている。