2017年F1スペインGP決勝で、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは2位を獲得した。2番グリッドからスタートでトップに立ったベッテルだが、66周のレースの43周目にルイス・ハミルトンに抜かれて2位でフィニッシュした。この日の主な敗因としてベッテルは、途中、バルテリ・ボッタスに抑えられたこと、ハミルトンが最後のピットストップをバーチャル・セーフティカー・ピリオドの終わりに行ったことを挙げている。
■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=2位
スタートはうまくいった。(ポールポジションの)ルイス(・ハミルトン)がホイールスピンを起こしているのを見た後、僕よりもいいスタートを切った人がいるかどうか、ミラーでしっかり確認し続けた。
ファーストスティントはうまくいった。(あのタイミングで)ピットインしないわけにはいかなかった。そうでなければ彼ら(ハミルトンとメルセデス)にアンダーカットされてしまったかもしれないからだ。
セカンドスティントもすごくうまくいって、バルテリ(・ボッタス)に近づくことができた。彼はタイヤがかなりだめになっていたけど、僕をブロックした。最終的になんとか彼の前に出ることはできたが、それまでに大量の時間を失ってしまった。
最終スティントでは全力を尽くした。マシンも好調だったし、ルイスとは接戦だった。
メルセデスのマシンと戦えるチャンスがあるのはうれしいことだ。僕らは満足していいと思う。今日は完全に満足しているとはいえないけどね。それでも重要なのは、彼らと戦えているということだ。僕らのチームは今、好調だから、彼らの前に行くためにもっと進歩していきたい。
満足はできないよ。今日は優勝できたはずだからね。(序盤)ルイスの方が長いスティントをとって、別のタイヤを選んだ。僕は、バルテリとの差を縮めながら、メルセデスは彼をピットに入れたりしないだろうと分かっていた。彼は(使い古した)タイヤで苦しんでいたから、メルセデスは僕をブロックするために彼を利用したんだ。
彼は(シケインからの)立ち上がりがうまかったから、最初は追い越せなかった。2回目に仕掛ける時には、芝の上を使ってでもいいから追い抜かなきゃって思った。インに行くと見せかけてアウトに行って、またインに行ってという動きをして、DRSを使っていたからあやうくマシンのコントロールを失いそうになった。でもなんとかうまくやれた。でも時間を大量に失ってしまった。
(最後のピットストップを終えた後、後ろのハミルトンが戦略を使ってギャップをほぼなくしたことについて)最後のスティントで何が起きたのか分からない。ピットから出て来たら、(ハミルトンが)すぐ後ろにいたからびっくりした。8秒のギャップを築いていたはずだったんだけど。
でも何度も僕をオーバーテイクしようとしているうちにどんどん厳しくなってくるだろうと、僕は思っていた。でも僕が(バックマーカーの)トウを得ていない時に、簡単に抜いていった。そうして彼は勝利を手に入れたんだ。彼はいいレースをしたよ。正々堂々と勝った。この勝利は彼のものだ。