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部下に改善策を求めたら「なぜ給料の安い僕らが考えるのだ」と反発 上司はどう聞くべきだった?

2017年05月15日 07:12  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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今の状況に不満があるのであれば、何らかの対策を講じたいところだが、部下としては、単に「対策を考えろ」と言われれば反感を覚えることもある。

そんな上司と部下のやり取りが、はてな匿名ダイアリーに5月11日に寄せられた。タイトルは、「とある会社の上司です。部下に怒られました」で、投稿者は上司の立場にある人物。最近退職者が出たため、1人当たりの負担が増加しており、この現状を改善すべく対策を部下に問いかけた。

しかし部下の1人から、

「なぜ○○先輩より給料の安い僕らが業務改善について考えて、意見を言わないといけないのですか?」

という発言を受けたほか、対策を業務時間外に考える場合には手当が出るのか、などと反発された。

「この部下は構うだけ無駄なタイプ」と部下への批判も

投稿者が勤務する会社では残業代は支払われるため、部下が業務時間外に提案を考えた場合は、それに対する対価は払うつもりだという。しかし、在宅作業として「払うのは適切なのか?」と疑問に思っている。投稿者としては部下たちのためによかれと思っての行動だったようだが、部下からの思わぬ反発に驚き、

「こんな質問を部下に聞くのは非常識ですかね?」

と弱気になった。

はてなブックマークでは、「ただの屁理屈」「自分の負荷減らすためなんだから協力しないのはおかしい」など、部下に対する批判的な意見が見られる。

「この部下は構うだけ無駄なタイプとお見受けするので、重要な業務からは切り離してできるだけ距離を取るのが良さそう」

業務量の増加という問題が目の前にあるのであれば、仕事の負担を軽減するために自発的に対策を考えてもいいように感じる。手当や残業代ばかり主張する様子を不快に思ったのだろう。

「上司や会社に協力して欲しいことがあれば教えてください」と聞けばよかった?

一方、部下を擁護する人も多い。改善策を出し、よしんば労働環境が良くなったとしても、自分に報酬がなければやる気にならないのは当然、という主張だ。

「全体に寄与する効果じゃなくて、考えた人本人に報酬が無いとやる気にならないのは当たり前の話」

投稿には明記されていないが、もし普段から提案を上司から突っぱねられている環境ならば、部下が積極的に提案しなくなる可能性もある。

また、問題は部下ではなく、上司である投稿者にあるという見方をする人もいる。よく「経営者目線で考えろ」と言われることがあるが、そもそも仕事量やバランスを考えて調整するのは上司の役割だ。それを部下に丸投げすれば、今回のように反発されるのは当たり前だ。

ほかには、上司の聞き方に問題があるという指摘もある。

「『みなさんが楽になって早く帰れるように』上司や会社に協力して欲しいことがあれば『教えてください』って聞けば、大分反応変わっただろうね」

もし部下が、改善策を考える時間を全く取れないほどの仕事量を抱えているのであれば、投稿者が先ずすることは、部下に改善策を求めることではなく、経営層に現場の状況を直ちに説明することではないだろうか。部下のせいにするのは、筋違いだろう。