2017年F1スペインGP決勝で、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは12位、ストフェル・バンドーンはリタイアに終わった。
パワーユニットのエレメント交換を行ったことで10グリッド降格のペナルティを受け、最後尾に就いたバンドーンは、いいスタートを決めて1周目の終わりには15位まで上がったものの、ピットストップの時期にポジションを落とし、32周まで16位を走り続けた。バンドーンは33周目、インに飛び込んできたフェリペ・マッサと接触、サスペンションにダメージを負い、リタイアすることになった。この接触により次戦モナコGPでは3グリッドダウンのペナルティを受けることが決まった。
アロンソは7番グリッドからスタートしたが、スタート直後のターン2でマッサと接触、グラベルに押し出される形になり、1周目の終わりには11番手までポジションを落とした。最初の2回のピットストップで順位を落とし、15位を走り続けた後、終盤に予定外の3回目のピットストップを行い、ペースを上げてオーバーテイクを繰り返し、最終的に12位でフィニッシュした。
アロンソは日曜夜のフライトでインディアナポリスに移動、初挑戦のインディ500に向けてプラクティスセッションに参加する。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
レーシングディレクター エリック・ブーリエ
昨日は心強い予選ペースを発揮できただけに、言うまでもなく今日は非常に落胆している。
フェルナンドは1周目に彼には責任がない形でフェリペとのアクシデントによりコースオフし、その結果、大量にポジションを失った。その後、全力でプッシュしたものの、前とのギャップを縮めることはできず、終盤は単独走行した後に12位でフィニッシュした。
今朝、チームはストフェルのパワーユニットのエレメントを交換することを決め、その結果、彼は10グリッド降格のペナルティを受けた。最後尾20番グリッドからスタートした彼は、最初の3分の1は攻めた、非常にいい走りをし、20周目には16位を走っていた。彼のハイライトはジョリオン(・パーマー)のルノーに対する見事なオーバーテイクだろう。
しかし残念ながら33周目にフェリペのウイリアムズとの接触により、サスペンションがダメージを負い、マシンが走れない状態になってしまい、レースを終えることになった。
そういうわけで、今日は結果に関しては、我々にとって忘れたい一日になってしまった。それでも今週末からポジティブな要素を見つけることはできる。たとえば堅実な予選ペースだ。MCL32は、ドライバーたちが頼りにすることができるシャシーであるのは間違いない。こういった資質を確認できたのはモナコに向けていい兆候だ。2週間後の曲がりくねったストリートコースで、再びライバルたちと戦うつもりだ。