KYOJO CUP第1戦の表彰台。小山美姫が初のウイナーにとなり、今橋、小泉が続いた。 5月14日、富士スピードウェイで開催された富士チャンピオンレースシリーズで、女性限定のレースシリーズとして話題を集める『競争女子選手権 KYOJO CUP』第1戦の決勝レースが行われ、小山美姫(KNCVita)が今橋彩佳(ENEOS CLA SRT01)とのバトルを制し、初のウイナーとなった。
この『KYOJO CUP』は、関谷正徳氏がプロデュースした女性ドライバーのみが参加できる新たなレース。これまでモータースポーツでは男女が同じレースを戦う環境のみだったが、関谷氏は男女では身体能力が異なることから、他のスポーツと同様に「女性プロドライバーのみのレースシリーズ」を作るべきとし、シリーズをプロデュースした。
記念すべき初のレースには、13台のエントリーが集まった。これまでも国内でレースを戦っていたドライバーもいれば、モデル出身、モータージャーナリスト、そしてレーシングカートからたたき上げたドライバーと、その出自はさまざまだ。
迎えた5月14日の予選では、長年レーシングカートで育ち、FIA-F4等で活躍してきた小山が2分04秒495でポールポジションを獲得。同じくFIA-F4に参戦した経験をもち、GAZOO Racing 86/BRZ Raceにも参戦する今橋が2番手。3番手には兵庫でショップを経営する小泉亜衣(CF亜衣TOMIさん制動屋44)がつけた。
多くの注目を集めるなかで迎えた決勝レースは、序盤から非常に激しいレースとなった。スタートで今橋がトップを奪い、小山、小泉と続く展開。3台は非常に激しいバトルを展開し、7周のうち6周は今橋がトップだったが、ファイナルラップで小山が逆転。今橋が2位、小泉が3位に。FIA-F4に参戦する池島実紅(AIM VITA)が4位、レースクイーン出身でさまざまなレースに挑戦しているRINA ITO(AEONMALL VITA)が5位となった。
表彰式には女性ドライバーとして長年モータースポーツに参戦した自由民主党参議院議員で、KYOJO-CUP大会会長も務める三原じゅん子議員も駆けつけるなど、初開催の『KYOJO CUP』は高い注目を集めるとともに、上位ドライバーたちの非常に高いレベルが印象的な開幕戦となった。