14日にスポーツランドSUGOで行われた全日本ロードレース選手権第3戦、JSB1000クラスの決勝レース。戦いを終えて、決勝トップ3ライダーがレースを振り返った。
■高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda):優勝
「新型マシンでウエットコンディションでの走行があまりなかったのですが、今朝すんなりペースを上げることができ、運よくポールポジションが取れました。」
「ドライでも自信はありましたが、ウエットでの不安はなく、スタートから行けるだけ行こうと臨みました。序盤からアドバンテージを築くことができたから、あとは自分との勝負で、ペースを崩さずに最後まで走り切りました。」
「中須賀選手の転倒は予想外で、僕は転倒しそうなくらいは攻めておらず、余裕を持っていました。もし追いつかれたらペースを上げればいいと思っていて、それくらい今日のコンディションにマシン、タイヤ、自分がマッチしていました。」
「これだけ差をつけて勝てたことと、GP250のときを含めてSUGOで初めて優勝できてうれしいです。やっと全コースで優勝できました。次戦もてぎは地方選のときから一番走り込んでいて、開発ももてぎでやっているので自信はあります。次もしっかり勝負して勝てるように頑張ります」
■野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM):2位
「今年になりウエットコンディションはほぼ初めてでした。予選よりも決勝の方が雨量が多く、アジャストするのに戸惑って慎重になりすぎました。」
「後続とのギャップが開かなかったから、ずっと気を抜けないレースでした。大変な52周でした。全日本の次戦はもてぎですが、僕は明日からドイツに向かい、世界耐久選手権に参戦してきます。」
「それを終えて迎えるもてぎでは、今回転倒してしまった中須賀選手と共に、ヤマハの二人で高橋選手を止められればいいなと思います」
■渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN):3位
「今年からカワサキチームグリーンに入れてもらいましたが、開幕戦と今回、なかなか思いどおりの走りができずに不安もありました。今日は展開に助けられたとは言え、こうして表彰台に乗ることができ、僕自身もJSBクラス初の表彰台を獲得できました。」
「チームに迎え入れてくれた人たちに感謝したいです。レース中はチームから前後の差を出してもらっていました。1セット目のタイヤは、濱原選手や浦本選手と一緒でしたが、後半に自分に分があったので、自分の走りをしていれば優位に運べるかなと思っていました。」
「表彰台に上がることができてうれしいです。でも3位が目的ではないし、トップとはまだ開きがあります。次戦のもてぎは地元なので、いい結果を残して早く優勝できるように頑張ります」