親にとっては子どもの受験は大きな心配事だ。結局子ども自身が頑張るしかないのだが、「自分に何かできることはないか」と考える親も多いだろう。発言小町には、そんな「受験生ママ」の必死な思いが集結した名物スレ「合格菌」がある。
「合格=培養」お礼参りで菌を置いていく人続出
「合格菌」に関するスレが初めて立ったのは2014年。「合格菌置いていきます!」というタイトルで、トピ主の子どもが第一志望の中学校に合格したことを報告している。最後に、
「以前、妊娠菌置いていきますトピがありましたので、それにあやかって合格菌をおいていきます。高校受験、大学受験はこれから本番ですね。どうか皆様にすばらしい結果がもたされますように」
と言い、受験生とそのママの吉報を願っている。これに対してその年の受験生ママがトピ主の子どもを祝福したり「合格菌いただいていきます」というコメントを残したりして、318のレスが付いた。この年から受験シーズンになると毎年「合格菌」スレが立つようになった。
今年は3月中旬に「合格菌4」というトピックが立っている。トピ主は去年立てられた「合格菌3」で合格菌を分けてもらったといい、報告を兼ねての投稿のようだ。
「長男が高校受験を終え、無事に第一志望校に合格することができましたので、お礼に合格菌を置きにまいりました。この菌が引き続き皆様のお力で培養されていきますように」
「次こそ、必ず!合格菌が届きますように!届いたら必ず御返しに参ります」
このスレは前回の「合格菌3」で菌をもらった人たちの「お礼参りの場」ともなっている。息子が高校受験をしていたというお母さんは「最後まで模試ではC判定しか取れずかなり無茶な状況」と受験を振り返る。
「息子本人には何も言っていませんが、目に見えないこの合格菌の力もあったのではないかと思っております(もちろん本人の努力の賜物だとは思います)」
と言っている。その他、受験のために塾を増やし親子でヘロヘロになりながら頑張ったという人も「同じように悩むだろう親子さんへ菌をバトンタッチします。強力な合格菌をありがとうございました!」とエールを送っている。
また今年受験をする子どもを持つ親は、
「再度お願いします。次こそ、必ず!合格菌が届きますように!合格菌!頂きます!よろしくお願いします。届いたら必ず御返しに参ります」
と気合の入ったコメントを残している。「合格菌」というタイトルからカルト的な雰囲気を感じてしまう人もいるかもしれないが、子どもの合格のために親は必死だ。
Yahoo知恵袋でも、受験生を持つ母親が「親として何かしてあげられる事があれば、と思っています」と投稿していた。その中では夜食を作ってくれることや受験にかかる費用を気にしなくてもいいと言ってくれること等があがっている。
発言小町の「合格菌」スレも、できることは何でもやりたい、という親の思いの表れだろう。今後もこのトピックから「培養」した菌を置いていく人が増えることを見守っていきたい。