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全日本F3第7戦富士:高星が接戦を制し今季5勝目。F3-Nは長谷川が初勝利

2017年05月14日 15:23  AUTOSPORT web

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全日本F3第7戦を制した高星明誠(B-MAX NDDP F3)
全日本F3選手権の第7戦は5月14日、富士スピードウェイで21周の決勝レースが行われ、スタートでジャンプアップした高星明誠(B-MAX NDDP F3)が接戦を制しシーズン5勝目を飾った。

 前日は雨に祟られた富士スピードウェイだが、この日は曇天ながらドライ。11時25分、フォーメーションラップが始まった。迎えたスタートでは、ポールポジションのアレックス・パロウ(THREEBOND)がスタートを決めトップで1コーナーに進入するも、抜群なスタートを決めたのは5番手スタートの高星。インから2番手までポジションを上げた。ただ、レース後このときに

 一方、3番手には宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)、そして4番手には坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)がつける。後方では、スタートで遅れた阪口晴南(HFDP RACING F316)と大津弘樹(TODA FIGHTEX)が接触。阪口はレースを終え、大津はスピンを喫し大きく順位を落としてしまった。

 トップのパロウは序盤からリードを築きにかかるが、タイヤを労りながらチャンスをうかがった高星、そして4周目に宮田をかわした坪井とは思うようにギャップが開いていかない。「後半に勝負」と様子を見ていた高星だったが、6周目に一気にギャップを詰めると、7周目の13コーナーでパロウをパス。首位に浮上した。

 パロウはその後もペースが上がらず、8周目のコカコーラ・コーナーで坪井が2番手へ。宮田はなかなかパロウをかわせずにいたが、11周目には宮田が3番手に浮上した。ただ、その間に高星、坪井との差は開き、首位争いは2台に絞られていた。

 高星と坪井の差は終盤やや開くものの、ラップダウンに詰まった際に2台の差は一気に縮まる。18周目にはテール・トゥ・ノーズになるが、最後にふたたびプッシュした高星がそのままトップチェッカー。今季5勝目を飾り、前日の第6戦での失格によって失ったポイントを取り戻した。

 2位は坪井、3位は宮田、4位にパロウという結果に。1周目のスピンから激しい追い上げをみせた大津が5位に入った。中盤以降5台によるバトルとなった争いを制した三浦愛(EXEDY B-Max F317)が6位でチェッカーを受けている。

 F3-Nは、序盤2番手スタートのDRAGON(B-Max Racing F306)が首位、長谷川綾哉(Alb新潟第一ホテルSugar)が2番手に続く展開だったものの、12周目に長谷川がトップに立つと、そのままトップチェッカー。F3-Nでの初勝利を飾った。

 一方、混戦となったのは2番手争いで、DRAGONと植田正幸(Rn 山下製作所 F308)、アレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)との戦いになったが、終盤DRAGONと植田がダンロップコーナーで接触。ヤンが2位、中盤スピンがあったものの、粘り強く走った久保田克昭(Planex スマカメ・F308)が3位で初の表彰台を獲得した。