マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、ポールポジションを争えるようになるには、エンジンのパワーがあと「50bhp以上」向上する必要があると語った。しかしスペインGPでの予選7位には満足しており、決勝ではスタートをうまく決めてトップ5を走りたいと考えている。
アロンソはホームグランプリ、スペインGPの予選でチームにとって今季初のQ3進出を決め、最終的に7位を獲得した。ルイス・ハミルトンのポールポジションタイムとの差は1.899秒、7位は2015年にマクラーレン・ホンダに加入して以来、予選ベストタイの成績だった。
金曜FP1をパワーユニットトラブルのために失ったアロンソは、予選7位は「予想以上の結果」だったと言う。
「もちろん、ハッピーだ。信じられないぐらいハッピーだよ。金曜のトラブルとか今シーズンの予選結果から考えると、7位獲得なんて考えもしなかった」
しかし、本格的に上位で戦うためには、パワーを大幅に向上させる必要があるとアロンソは考えている。
あと50bhpあればポールを取れると思うかという質問に対し、アロンソは「50では足りないと思う。それよりもう少し必要かもしれない」と答えた。
「今の状況を改善したい。パフォーマンス面だけでなく信頼性もだ。これまで、ポイント獲得のチャンスがありながらマシンをとめなければならなかったことが何度かあった」
アロンソは、FP1はトラブルのために走行できず、パワーユニットの交換を行ってから走ったFP2ではキャリブレーションが必要だったためにタイムは最下位に終わった。それでもアップグレードを導入したパッケージに好感触を持っていたという。マシンが改善したことで、自信を持ってプッシュすることができたとアロンソは語っている。
スペイン予選での強力なパフォーマンスは、マシンによるものかドライバーによるものかと聞かれたアロンソは「両方の組み合わせによるはずだけど、僕はマシンだと感じる」と答えた。
「なぜなら僕はいつもと同じように予選を戦ったからだ。でも(今日は)常にプッシュできるという自信をマシンが与えてくれた」
「今日は風が強くてとても難しいコンディションだった。なのに自信を失った瞬間は一度もなかった。マシンがとてもうまく機能していたからだ」
「昨日もポテンシャルを確認していたけれど、通常どおりのセッションを送れなかった。でも今日はすべてをうまくまとめることができた」
アロンソは、スペインGP決勝で今季初入賞を狙いたいと考えている。オーバーテイクしづらいサーキット特性が自分の助けになることを期待しているが、今回、DRSゾーンが延長されたことが不利に働く可能性があるとも考えている。
「ここは他のマシンの後ろにぴったりついていくのが難しいサーキットだから、いいスタートを決めて、このポジションを維持できれば、ポイント獲得の可能性は十分ある」とアロンソ。
「スタートのことだけを考えている。どうやって(5、6番グリッドの)レッドブル勢の前に出るかをね。序盤数周はトップ5を走りたいと思っているよ」