セパン12時間のスタートシーン。ポルシェ勢、マクラーレン、フェラーリが横並びに。 SROモータースポーツ・グループは、12月7~10日にマレーシアのセパン・サーキットで開催される『モチュール・セパン12時間』のレースフォーマットについて発表した。今季はワンメイクタイヤがピレリに変更されている。
セパン12時間は、マレーシアの建国記念日に開催されていたメルデカ・ミレニアムを発展させ、SROが運営を担い、GT3カーで争われるインターコンチネンタルGTチャレンジの一戦として開催されることから、2016年はアウディ、ポルシェがワークス格のチームを投入した。
また、インターコンチネンタルGTチャレンジのシリーズ戦ながら、アジア・オセアニアのエントラントが集まっており、オーストラリアのMARC CARSやGT4車両、さらにGT3に準じるマシンとして、スーパーGT300クラスで使用されるJAF-GT300車両の参加も可能。16年はGT300からJLOCがランボルギーニで参戦したほか、TOYOTA PRIUS apr GTが唯一のJAF車両として参戦。また、スーパー耐久からもHubAutoのフェラーリ等が参戦した。
そんなセパン12時間は、今季は12月7~10日というスケジュールで開催される。初日は120分間のペイドプラクティスからスタートし、木~金曜の間に120分間のプラクティスが3回、そして60分間の予選、12時間の決勝と、ジェントルマンドライバーにとっては魅力的なフォーマットとなっている。
参加可能なのはスーパーGT300、スーパー耐久ST-XといったG3ホモロゲーション車両を含むGT3カテゴリー、カップカーのGTC、スーパー耐久ST-3を含むGT4、ツーリング/ツーリング・プロダクション、MARC CARSとなっている。
今季大きな変更となったのはワンメイクタイヤで、2015年はヨコハマとピレリで選択が可能、16年はヨコハマのワンメイクとなっていたが、17年はピレリが採用された。ピレリはブランパンGTシリーズやブランパンGTシリーズ・アジアで使用されており、SROにとっては関係も深いメーカーだ。
このセパン12時間は非常に長い走行時間がとられており、オーナードライバー等には非常に参加しやすい環境となっている。また、ヨーロッパからワークス格のチームが参加することで、プロにとってもやり甲斐があるレースとも言える。今季は日本からどんなチームが参加するのか、今から気になるところだ。