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スマートボトル「AquaGenie」は、身近な健康管理トレーナー

2017年05月13日 18:03  Techable

Techable

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かつて、日本の体育会系部活動では「練習中に水を飲んだら疲れやすくなる」という迷信がはびこっていた。

もう一度書こう。これは迷信である。だがその考えが熱中症の犠牲者を出し続けたというのも事実なのだ。「適正な頃合いに適正な量の水分摂取こそが良好なパフォーマンスを生む」ということが今や常識になっている。

だが、この「適正」を見出すのもまた難しい。そもそも、「適正」というのは人によって違う。自分が1日に飲むべき水の量は、一体どれほどなのか?

それを算出してくれる製品がある。
適正水分量を計算
クラウドファンディングサービス「Kickstarter」に登場したのは、「AquaGenie」という製品である。

一見、何の変哲もないボトルだ。だがこれはスマートフォンのアプリと連動し、所有者が摂取するべき水分量を計算してくれるという逸品である。

所有者の身体データや1日のライフサイクルなどを参考に、適正な水分摂取を指示してくれる。専属の身体管理トレーナーがいるようなものだ。過去にどれだけ水を飲んだのかというデータも、アプリ内に保存される。

IoT製品だから電力が必要だが、わずか1時間の充電で1週間の稼働ができるという。スマホのように、毎日充電する必要はないということだ。

まさにアスリート待望の製品ではないか。
オリンピックに向けて
AquaGenieはKickstarterにおいて、55ドル(約6,300円)からの出資枠を用意している。

日本はこれからますます暑くなる。今年5月の時点ですでに摂氏30度の気温を記録した都市もあるが、真夏の暑さはアスリートにとって尋常ではない。効率のいい水分摂取は、必要不可欠の行為である。

また、2020年の東京オリンピックに向けて競技者向けIoT製品がさらに普及するのは間違いない。最先端テクノロジーがアスリートのパフォーマンスを向上させ、人類の偉大な記録を打ち立てていきそうだ。

Kickstarter