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全日本F3第6戦:アレックス・パロウが坪井との戦いを制し今季2勝目を飾る

2017年05月13日 18:03  AUTOSPORT web

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全日本F3第6戦を制したアレックス・パロウ(THREEBOND)
全日本F3選手権は5月13日、富士スピードウェイで15周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートしたアレックス・パロウ(THREEBOND)が、坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)とのバトルを制し今季2勝目を飾った。

 午前の予選から雨天となり、昼頃に行われたレースではセーフティカー先導の下、そのまま赤旗中断が相次ぐほどの天候となったこの日の富士。ただ、全日本F3第6戦のスタートが近づく頃には雨脚も収まり、ウエットではあるもののオンタイムでスタートが切られた。

 スタートでは、ポールスタートのパロウが飛び出すものの、2番手スタートの坪井はやや遅れ、高星明誠(B-MAX NDDP F3)がパロウに続く。しかし、1周目のダンロップコーナーで坪井が高星のインを突き2番手を奪還した。

 序盤からパロウは後続との差を築きにかかるが、7~8周を過ぎたあたりから2番手の坪井とのペースが逆転。坪井は8周目に1分50秒138というファステストラップをマークすると、ジワジワとパロウに接近。残り2周でその差は0.5秒と、パロウに追いついた。

 残り2周の1コーナーで、坪井はパロウのインを突くも、2台は1コーナー立ち上がりを並走し、パロウが首位をキープ。逆にこの周で2台の差はわずかに広がった。続くファイナルラップで、坪井はイン側のラインからブレーキングしたが、坪井の想像以上に2台は接近。坪井はパロウを避けようとしたものの接触してしまい、パロウはコースオフ、坪井はフロントウイングを破損してしまった。

 パロウはそのままトップでチェッカーを受けたが、坪井は3番手につけていた高星にかわされてしまう。4番手だった大津弘樹(TODA FIGHTEX)は抑え3位でチェッカーを受けたものの、レース後パロウにコースアウトを強いたとして、坪井はレース結果に30秒のペナルティが課されてしまった。この結果、2位は高星、3位は大津となったが、レース後さらに高星が車検の結果国際モータースポーツ競技規則付則J好第275条 第5項5.8.1(インテークシステムの制御)違反により失格となってしまい、大津が2位、イェ・ホンリー(KRC with B-Max F315)が3位となった。

 F3-Nは、スタート直後にDRAGON(B-Max Racing F306)をかわし長谷川綾哉(Alb新潟第一ホテルSugar)がトップに立ったものの、3周目にスピンを喫してしまう。これでDRAGONが首位を奪い返し、そのまま逃げ切り今季3勝目を飾った。2位は長谷川、3位は植田正幸(Rn 山下製作所 F308)という結果となった。