フォース・インディアは、メルセデスがホンダに協力する形で何らかの技術契約を結ぶ可能性があるとの報道を受け、反対の意を表明した。
英AUTOSPORTは、F1パワーユニットのパフォーマンスと信頼性の向上にてこずっているホンダが、問題解決を急ぐため、コンサルタント的な契約を結ぶことを視野にメルセデスとの話し合いを開始したもようであると、4月末に伝えた。同誌によれば、まだ契約締結には至っていないということだ。
これに関し、メルセデスのパワーユニットを使用するフォース・インディアのチーム副代表ボブ・ファーンリーは、そのようなパートナーシップには反対すると、スペインGPの金曜に発言した。
「エンジンの料金を支払い、開発にも貢献しているチームとして言うと、こういった技術をライバルである他チームと共有することに、私は断固として反対だ」とファーンリーは述べている。
メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、ホンダとの交渉に関して詳細は語らず、現時点で何も決まってはいないと述べている。
具体的にメルセデスはホンダのために何をしているのかと聞かれたウォルフは「我々はホンダのために何もしていない。それが現状だ」と答えた。
「その状況が変わらない限り、私は誤った噂を広めるようなことはしたくない。こういった噂はホンダにダメージを与えるものであり、さまざまなチームや他の関係者に悪い見方を生じさせることになる。事実を見ていこうではないか」
一方、ウォルフは、ホンダはいずれは問題を解決することができるとの考えを示した。
「それがF1にとって重要だ。ホンダはF1にとって重要なファクターである。素晴らしい成功を収めてきた企業なので、目指す位置にいずれはたどりつくものと、私は確信している」