インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで行われるインディカー・シリーズ第5戦インディカーGP。12日に行われた予選は、ウィル・パワーがトラックレコードを更新し、チーム・ペンスキーに通算250回目のポールポジションを捧げた。佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)は振るわず最後尾から決勝レースに挑む。
インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースを舞台に金曜日・土曜日の2デイ開催で行われるインディカーGP。
予選前に行われた2回のプラクティスから速さを見せるチーム・ペンスキー。パワーはレコードタイムを上回りライバルを寄せ付けない。
今年はチーム・ペンスキーからインディアナポリスの2戦にスポット参戦するファン・パブロ・モントーヤも衰えない速さを見せプラクティスでは3番手につけた。
予選でもチーム・ペンスキーが強さを発揮する。予選Q1グループ1では、ジョセフ・ニューガーデンがトップ、シモン・パジェノーが2番手とペンスキー1-2で通過する。3番手にはアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)となった。
グループ2では、パワーが勢いそのままにトップ通過。エリオ・カストロネべス(チーム・ペンスキー)が続き、セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)が3番手。モントーヤは5番手で通過する。
強豪そろうグループ2の走行となった佐藤琢磨。アンドレッティ・オートスポートののチームメイトたちがQ2に進出する中、ひとりタイムが伸びずグループ2最下位で予選敗退となった。
Q2ではパワーが1分7秒代に突入しコースレコードを更新。モントーヤが2番手、カストロネべス、ニューガーデンと続きペンスキーが1-2-3-4でファストシックスへ進む。ホンダ勢のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)とブルデーがパジェノーのタイムを上回り、ペンスキー全車Q3進出を防ぐかたちに。
ポールを決めるファイアストン・ファストシックス。パワーはチームメイトたちさえも寄せ付けない1分7秒7044を記録。今季3度目、自身47回目のポールはチーム・ペンスキーにとってインディカー通算250回目の記念すべきポールポジションとなった。
「ユーズドタイヤでのクルマが素晴らしかったよ。ファストシックスでも、素晴らしいバランスで本当に素晴らしいラップを走れた」
「本当にいいレースになるだろうね。毎週ドアをたたき続けているけど、すぐにその場所へ行くつもりさ。なにが起きてもこのポジションを守る。それが計画さ」と勝利を渇望するパワー。
2番手にはカストロネべス、3番手にニューガーデン。モントーヤは5番手から久々のレースに挑む。
ここまで5戦でポールを獲得しているのはパワーとカストロネベスのみ。2014年のデトロイト戦以来3年間勝利のないカストロネベスは決勝での巻き返しを狙う。
「チームメイトを倒すのは難しいだろうね。彼らはすべていい状態で、すばらしいショットを持っている。だから毎週のように、できるすべてのことをやらないといけない。後ずさりはできないよ」