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マクラーレン「白煙を上げるアロンソの車を見て信じられない思いだった」。悲しみつつもホンダへの信頼を強調

2017年05月13日 07:53  AUTOSPORT web

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2017年F1第5戦スペインGP金曜FP1 フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)にパワーユニットトラブル、白煙を上げるマシン
マクラーレン・テクノロジーグループのエグゼクティブディレクター、ザック・ブラウンは、スペインGPフリープラクティス1でフェルナンド・アロンソがコースに出てわずか3コーナーを走ったところでトラブルでマシンを止めるシーンを見た時には「信じられない思い」だったと語った。

 アロンソはアウトラップ開始直後に問題に見舞われてマシンの態勢を崩して、コース外でストップ。マシンからは白煙が上がり、液体が大量に漏れ出していた。

 突然油圧が落ち、エンジンがブローしたということだが、金曜夜の段階では、ホンダはその根本的な原因を調査中であるとして詳細は語っていない。パワーユニットは交換され、アロンソはFP2ではコースに復帰した。

 前戦ロシアGP決勝ではフォーメイションラップ中にパワーユニットのトラブルによりマシンを止め、スタートできずに終わったアロンソは、ホームグランプリには多少の改善を期待していたものの、結局最悪の形で週末をスタートすることになった。

 白煙を上げて止まるアロンソのマシンを見た時、どういう思いだったかと聞かれたザック・ブラウンは「悲しみ、失望、そしてある種、『信じられない』という思いだった」と答えた。

「しかしだからといって、嘆いていたって仕方がないから、すぐさま気持ちをストフェル(・バンドーン)のマシンの方に集中させ、そこから何を学べるかを考えた」

 今年パワーユニットに発生するトラブルの数が増えているが、それでもホンダの状況は改善しつつあると考えることができるかと聞かれたブラウンは「今のところまだ信頼性がほとんどないので、それがさらに悪化しつつあるかどうかについては、なんともいえない」と答えた。

「ホンダはパワーと信頼性を向上させるため、引き続きアプローチを見直していくことが重要だ。彼らは今の状況を改善するために懸命に取り組んでいると、私は信じている」
   
 レーシングディレクターのエリック・ブーリエは、バンドーンが金曜を通して、トラブルフリーで走ることができ、両セッションで13位とまずまずの位置につけたことに関しては満足できると、一日を振り返っている。