セルジオ・ペレスは今週末のF1スペインGPで使用するハードコンパウンドのタイヤは“写真撮影用”にしかならないと考えており、この意見に他のドライバーらも同意している。
ピレリは、バルセロナにハード、ミディアム、ソフトという、最も硬い組み合わせのコンパウンドを持ち込んでいる。スペインまでの序盤5戦は全ドライバーに対してピレリが決めた同じ配分でタイヤが支給されるが、モナコGPからは昨シーズン同様チーム側でセット数を決めることが可能になる。
レッドブルのダニエル・リカルドは、今回のタイヤ選択は「誰にとっても良いものではない」と考えている。フォース・インディアのペレスもこれに同意しており、今週末に配分される2セットのハードタイヤは、まったく使いみちがないと言う。
「基本的にハードは、写真撮影のためだけにしかならないと思うよ。まったく使わないだろうね」とペレス。
チームはミディアムタイヤも4セット保有するが、正しく機能させるためには暑いコンディションが必要になるため、このコンパウンドの使用についてもペレスは疑問を抱いている。
「荒れたアスファルトや攻めのサーキットだったら、もしかしたら大丈夫かもしれない。路面温度が高くて、ロシアとはまったく違うんだ。だからもしかしたら、うまくいく可能性だってあるかもしれない。けれども不確かすぎる」
各チームには7セットのソフトタイヤが与えられるが、ピレリはウルトラソフトも含めて、より柔らかいタイヤを選ぶこともできたとペレスは考えている。
「僕だったら絶対に、少なくともスーパーソフトを選ぶ。ウルトラソフトだって使えるかもしれない」
ハースのロマン・グロージャンもペレスと同意見であり、オフシーズンテストでパフォーマンスを考えると、タイヤはより柔らかいものでも良かったと話している。
「僕たちは冬のテストでウルトラソフトを履いたけれど、それほど悪くはなかった。(セバスチャン)ベッテルはウルトラソフトで25周走ったのだから、スーパーソフト、ソフトとミディアムでよかったんじゃないかな」
「そのうえ、規程のタイヤ圧も特別に高いんだ」