マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが、2018年の去就について考えるのは夏以降であり、チームが来年勝てるようになるかどうかを見定めてから決定を下すと語った。
2015年にマクラーレン・ホンダに加入した際にアロンソは3年契約を結び、今季末で現契約が切れる。
「今のマクラーレンとの契約は今年までだ。夏が終わってから(来年以降のことについて)考えなければならない」とアロンソは語った。
「今は忙しい時期だしインディ500もあるから、9月か10月ごろ、来年どうするかを考えるよ。F1以外のチャレンジを見つけるのか、F1でタイトルを取れる可能性があるのかをね。F1タイトルは今も僕にとって一番の目標なんだ。今はすべての可能性に対してオープンに考えている」
「今年、F1マシンとレギュレーションが変わり、走っていて楽しめるようになった。F1が軌道を修正したんだ。この数年、失っていた効率的なパワー、コーナリングスピードといったものが戻ってきた。マシンの見た目もいいし、僕は今のF1が気に入っている」
「だから一番優先的に考えているのは、来年もここでレースをすることだ。でもただレースをするだけではなく優勝したい。マクラーレンチームには満足しているけれど、今は勝てない状態だ。9月か10月までに、2018年に勝てる可能性があるとはっきり分かるようであれば、喜んでこのチームに残る。そうでなければ潔く他と交渉するつもりだ」
今週末に母国で行われるスペインGPでは、まずは今季初めての完走を果たして、今後の改善への足掛かりを築きたいとアロンソは語った。ここまでの4戦、アロンソはチェッカーフラッグを受けておらず、前戦ロシアGPではフォーメイションラップ中にパワーユニットのトラブルが発生、スタートすらできなかった。
「努力して改善しなければならない。今週末はできれば2台そろって完走し、走行距離を積み重ねたい。今回のグランプリで何かを成し遂げて、それを今後の足掛かりにする必要がある。僕らにとって新しいシーズンの出発点になればいいなと思っている」とアロンソは言う。
「ソチで起きたトラブルについては、何が起きたのか、僕は詳しいことは知らないんだ。フォーメイションラップ中にERSのトラブルが発生し、走行中に何度かリスタートさせようとしたけど、結局はうまく作動しなかった。チームにとって最悪の出来事だ。バーレーンではストフェル(・バンドーン)、ロシアでは僕がスタートできなかった。こんなことは絶対に受け入れられない。スペインではなんとか信頼性を向上させて、2台完走を果たしたい」