F1スペインGPを前に、レッドブルF1チームのダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンが、週末のレースに向けた抱負を語った。
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド
バルセロナはカレンダーのなかでも良いサーキットで、様々な要素が少しずつ盛り込まれている。ターン1から3はとても流れの良いコーナーで、最終セクターは非常にテクニカルなんだ。ラップ終盤はかなり低速になり、そこでタイヤのドロップオフが始まるから、1周を綺麗に走りきるのは本当に難しい。
バルセロナにはエナジーステーションが帰ってくる。おかげで環境的に準備がしやすくなる。これから数カ月は一緒にF1を回ることになるんだけど、自分用の部屋があって、私物を置いたり戻ってきたりすることもできる。プライバシーが保たれるし、好きなお菓子やトレーニング機器を置けるしシャワーもあるから、自宅にいるような気分になれるんだ。
アップデートによって、メルセデスやフェラーリと戦うチャンスを得られることを望んでいる。それか少なくとも彼らに近づけるといいね。バルセロナで投入するのには理由があって、これまではとても忙しかったけれど、すべてをファクトリーに戻すことができるからなんだ。早く改善が見られることを望んでいるよ。そうなれば舞台裏で取り組んできたスタッフたちも報われる。アップデートが機能すれば、みんなが良い気分になれるだろうね。
僕らはバルセロナで、今季初めてハードタイヤを使うことになる。それが助けになるかどうかは定かではないけれど、誰にとっても良いことだとは思えない。タイヤはいまでも十分な硬さがあるのだから、ハードコンパウンドでは硬すぎる。バルセロナが暑くなればハードタイヤでもうまくいくだろうけど、涼しくなったら誰もが苦労することになる。
マックス・フェルスタッペン
スペインGPでようやくヨーロッパに戻ってきた。エキサイティングなことだし、今年の僕は特にそう感じている。食事も慣れ親しんだものになって普通に過ごせるのと、エナジーステーションでは快適な部屋がドライバーに与えられる。自分だけの部屋で落ち着いて準備ができるということは、僕らのようにずっと旅をしていると、とても価値のあることなんだ。
去年のいまごろ、ちょうどレッドブル・レーシングから移籍の電話を受けた。あのときは素晴らしい気分で、正式に発表されてからはすべてが本当に早かった。マシンに慣れるためにシミュレーターに乗ったりと、ファクトリーで多くの時間を過ごして準備にあたっていた。メディアからの注目も大きかったけれど、それほどナーバスではなかったよ。やっとトップチームで走れることが、ただうれしかった。
去年は僕にとって特別なレースになって、最後までうまく切り抜けることができた。フィニッシュラインを超えたときには素晴らしい気分だったよ。新しいチームでの初戦だったんだからね。スペインに戻ってくるということは、僕にとってはいつでも大きな意味を持つ。
コースとしてはターン3が本当に気に入っている。高低差がなく、かなり長めのコーナーだから良い首のトレーニングになるんだ。アップデートが何をもたらしてくれるかに、注目しないとね。トップチームに少しは近づけることを望んでいる。少なくとも、追いかけられるようにはなりたい。それができれば、前進だ。