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F1スペインGP木曜会見:2018年の移籍を示唆するアロンソ「チームに残らなきゃならない義務はない」

2017年05月12日 10:53  AUTOSPORT web

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木曜会見 フェルナンド・アロンソ
F1第5戦スペインGPの木曜FIA会見の主役はもちろん、第1部のセンターとして出席した地元出身のフェルナンド・アロンソでした。

 まずはお決まりの現状とアップデートに関する質問が司会者から投げかけられ、「アップデートはあるけど他チームもやってくるから相対的にどうなるか。それから信頼性。そのふたつが重要だ」とお決まりの答えをしますが、「ここが僕らにとって新しいチャンピオンシップの再スタート地点だ」と心機一転の気持ちで臨むことを宣言しました。 

 ずっと取り沙汰されている来季については、次のように移籍も視野に入れていると示唆しました。

「今年のF1マシンにはここ数年欠けていたものがあるし、来年もF1に残ることが最優先。マクラーレンにはハッピーだけど、契約は今年限りだからこのチームに残らなきゃならない義務はない。勝てていないんだからね。僕にとっては勝つこと、タイトルを獲ることがゴールだ」

 しかし、ドイツ人記者の「来年どのパワーユニットでも良いと言われたらどれにしたい?」とちょっと意地悪な質問には、「もちろん欲しいのはベストエンジンだけど、そんなの分からないし答えられないよ。マクラーレンとホンダの提携は長期的なもので強固だし、性能を向上させようと努力している」と、これまでとは打って変わって優等生的な発言。


 マクラーレンとの駆け引きとも取れる先の移籍示唆といい、残留に向けて心が傾いているということなのでしょうか?

 手元を見ると、用意されていたミネラルウォーターのボトルを人差し指でつついてコロコロと転がしてみたり、両端を持ってクルクル回してみたり、他の2人がほとんど水を口にしなかったのに対してアロンソだけは早々に飲み干してしまったりと、落ち着かない様子。

 二度の世界王者アロンソといえども、現在のマシンパフォーマンスでは母国ファンの期待がかかるスペインGPにはややナーバスになっているのかもしれません。

 一方、前戦ロシアGPで謎の失速を喫したルイス・ハミルトンは、なんと愛犬ココを連れて登場する余裕っぷり。

 司会者も思わず「第二部の出席者はルイス・ハミルトンと……ゲストの愛犬ロスコーです(司会者は見間違えたようです)」と紹介。

 ココは壇上の足下で大人しくしていましたが、隣のマックス・フェルスタッペンは何度も下を覗いていてかなり足下が気になっていたようです。