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2018年F1は再び最多21戦のカレンダーに。その後はさらに開催数が拡大か

2017年05月12日 06:12  AUTOSPORT web

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2016年F1第15戦シンガポールGP
F1のCEOチェイス・キャリーは、F1グランプリの招致に関心を持っている会場候補は多数あり、書き連ねれば「紙を1枚埋めることができる」ほどであると述べている。

 2018年F1シーズンには21戦の開催がすでに決定しているとキャリーは述べている。マレーシアGPが外れ、バーニー・エクレストンの指揮下で取り決められたとおり、フランスとドイツがカレンダーに復帰する。また、消滅の可能性がうわさされているシンガポールGPも続行される見込みだという。そうであれば、2017年には20戦の開催数が、来年は再びF1史上最多の21戦に戻ることになる。

 来シーズンより先の開催地についてキャリーはさらに拡大したいと考えているが、実現に向けては機材の輸送の都合も含め、各F1チームからの同意が必要であることを認めている。

「レースの数について目標を持っているわけではない」とキャリーは語った。

「開催数を増やす機会があることは承知しているが、詳細を詰める前に、各チームともっと連携を持ちたいと考えている」

「F1開催のために必要なことを理解している人々や開催候補地から幅広く関心が寄せられている。F1開催の機会について話し合いたいという依頼を寄こしている候補地は数多く、並べれば1枚の紙を埋めることができるくらいだ」

 キャリーはF1カレンダーの拡大を推進すると同時に、2018年の開催が決まっている会場についてもイベントとして「最大限に高める」努力をすると語った。

「我々の第一の焦点は、この21戦を可能な限り強力なものに作り上げることだ」とキャリー。

「21戦をより大きなイベントにし、ホスピタリティのような面を最大限に高めることを話し合ってきた。このようなライブイベントではハイエンドの顧客が重要なのは言うまでもない。我々はそうしたことに焦点を置いている」

 キャリーによると、新開催地の候補の評価を現在進めているところだが、F1にふさわしい場所を選ぶ必要があるという。

「なるべく多くの候補地と交渉し、評価を行おうとしている」とキャリーは語った。

「歴史的な面から見て市場が明らかに存在するヨーロッパと、南北アメリカやアジアでの機会との両方を見ている」

「前に進むにあたって、開催地ごとの機会がそれぞれ我々にとってどのような意味を持つのか、確実に理解しておきたいと考えている。ただし、いろいろな意味において優先順位の第一は、来年開催される21戦を可能な限りの成功に導くことだ」

 キャリーはマレーシアGPは今シーズンで最後となることを再確認する一方、継続が危ぶまれているシンガポールについてはカレンダーに残ると予想している。

「シンガポールの契約更新に積極的に取り組んでいるところだ。我々はシンガポールが撤退するとは思っていない」

「これから合意に至る必要があるが、開催継続を目指して、熱意を持って取り組んでいる」

「アジアは南北アメリカと同様に重要な成長市場だ」

「シンガポールでのグランプリは大きな成功を収めてきた」

「(今年は)中国とオーストラリアで観客数が大きく増えた」

「我々には勢いがついている。それにアジアは我々が前に進むに連れて、間違いなく大きな成長を遂げるマーケットだと見ている」