トップへ

スーパーGT第3戦オートポリスからホンダNSX-GTの参加条件が変更に

2017年05月12日 03:33  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

スーパーGT500クラスに参戦するホンダNSX-GT。第3戦から参加条件が変更されることになった。
スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、5月11日付けで大分県日田市のオートポリスで、5月20~21日に開催されるスーパーGT第3戦オートポリスの参加条件を発表した。GT500クラスでは、ホンダNSX-GTの参加条件が変更されている。

 スーパーGTでは、各レースを前に各車両の最低重量、エアリストリクターや性能調整重量を定める参加条件がチーム向けに告示され、各車両はその数値に合わせなければならないが、2年ぶりにオートポリスで開催されるスーパーGTを前に、GT500クラスでひさびさに数値が変更されることになった。

 GT500クラスでは、DTMドイツツーリングカー選手権と統一化したクラス1規定のもと、レクサスLC500とニッサンGT-RニスモGT500は規定に則っているため参加条件は特に定められていないが、ホンダNSX-GTは市販車のエンジン搭載位置に合わせてミッドシップ化しているため、参加条件が定められている。

 ホンダNSX CONCEPT-GTで戦っていた2016年から、ホンダの競技車両最低重量は1049kgという数値が定められてきたが、5月11日に発表された参加条件では、この数値が『1034kg』に変更された。

 この結果、第2戦からホンダNSX-GTは最低重量が15kg軽減されることになった。これで必ずしもNSX-GT勢が圧倒的なパフォーマンスを示しはじめるわけではないが、2017年のスーパーGT500クラスでは、レクサス勢が開幕2戦連続で表彰台を独占し、第3戦オートポリスではウエイトハンデが厳しくなりはじめるなか、調子を上げはじめたニッサンGT-R、そしてホンダNSX-GTの性能向上により、第3戦以降のGT500は混戦の度合いが深まるかもしれない。

■GT300クラスも数値変更
 また、ブランパンGTシリーズのBoP(性能調整)をもとに数値が定められているFIA-GT3車両も参加条件が公開された。各コースの特性によってブランパンGTのBoPは事前に定められているが、BoPによる第2戦からの車重変更があったのは下記の車種だ。

レクサスRC F GT3:BoP+30kg→+20kg
アウディR8 LMS:BoP+15kg→+35kg
BMW M6 GT3:BoP+20kg→+30kg
ランボルギーニ・ウラカンGT3:BoP+25kg→+40kg
フェラーリ488 GT3:BoP+5kg→+30kg
メルセデスベンツAMG GT3:BoP+5kg→+40kg
ポルシェ911 GT3 R:BoP+10kg→+25kg
ベントレー・コンチネンタルGT3:BoP+0kg→+15kg
メルセデスベンツSLS AMG GT3:BoP+10kg→+15kg

 また、エアリストリクター径、最低地上高、給油リストリクターに変更があったのは下記の3車種。

レクサスRC F GT3:エアリストリクター径40.0mm×2→38.0mm×2
BMW M6 GT3:給油リストリクター35.0mm→34.5mm
フェラーリ488 GT3:最低地上高F:79mm/R:104mm→F:73mm/R:98mm

 さらに最大過給圧についても、ターボ車のBMW、フェラーリ、ニッサンGT-R、ベントレーともに変更されている。GT300マザーシャシーを含むJAF-GT車両について数値の変更は第2戦富士からはない。