マックス・フェルスタッペンは年上のF1ドライバーたちの言うことにもう少し耳を傾けて知識を吸収するべきであると、レッドブルのチームメイトであるダニエル・リカルドは考えている。
フェルスタッペンは、1年前の2016年スペインGPを前にレッドブルに移籍、いきなりF1初優勝を飾り、高い評価を受けた。しかしリカルドは、チームメイトには若さによる弱点があると考えている。
昨シーズン中、フェルスタッペンの防御の際のドライビングは、何度も槍玉にあがった。リカルドは、その際のフェルスタッペンの態度を問題視しながらも、年をとるにつれてこの弱点を克服することを学ぶと確信している。
「彼は積極的にマシンを限界までプッシュする。それはすごくいいことだ」とリカルドは19歳のチームメイトの強みについて語った。
「でも同時に弱点もある。僕は彼の年齢が関係あると思う。このスポーツでの経験年数ではなくね」
「彼には長いレースの経験があるからそれは関係ない。でもおそらく年齢は関係ある」
「年上のドライバーたちから知識や技術を吸収するといいんだ。たとえば、昨シーズン、彼はブレーキング(ゾーン)に関することで批判されたよね」
「多くの年上のドライバーたちは、『これは間違っていると思うよ』といったことを言う。するとマックスは『自分のやっていることは分かっている』みたいな言葉を返してしまうんだ」
「自主性があるのが彼の強みでもあり、もしかすると弱みでもある……」
「でも時が経てば、年上のドライバーたちのアドバイスを少しは理解するようになるだろう」
リカルドはフェルスタッペンとの関係はとてもうまくいっていると考えている。お互いにプッシュし合ううちに、最初は異なっていたセットアップが統合されてきたという。
「僕はいつも皆から学ぼうとしている」とリカルドはフェルスタッペンと仕事をすることについて語った。
「ドライビングは技術的なスポーツだから、常に違うやり方で応用できることがある。異なる技術やマシンのセットアップのやり方とかがね」
「『この部分はマックスから学んだ』というように具体的に示すことはできないけど、無意識のうちに学べるんだ」
「僕らはふたりとも、モチベーションはとても高いし、勝ちたいと強く思っている。お互いに常にプッシュし合っている。一方でエンジニアたちもマシンをよくする方法を見つけようと模索しているんだ」
「最初はセットアップはお互いにまったく違っていたけど、だんだん統合されてきた」
「僕はもしかするとうまくいくと思っていなかったことをやるかもしれないし、マックスと同じようにやるかもしれない」
「こういう感じで学んでいくようになるんだ」