フォース・インディアF1のチーム副代表ボブ・ファーンリーは、スペインGPでアップグレードパッケージを導入し、それがうまく機能すれば、コンストラクターズ選手権で現在3位のレッドブルとの戦いを視野に入れることも可能だと示唆した。
第4戦終了時点でフォース・インディアはF1コンストラクターズ選手権で4位につけ、ドライバーのセルジオ・ペレスとエステバン・オコンはともにこれまで4戦すべてでポイントを獲得している。ルノー、ウイリアムズ、ハース、トロロッソは非常に優れたレースペースを発揮しているものの、フォース・インディアは彼らを上回るポジションに位置している。
ここまでのドライバー2名の成績は、強力なレースの技と戦略に支えられて達成したものだ。チーム副代表ファーンリーは、バルセロナに空力アップグレードを持ち込むことで、純粋なペースにおいて現在のライバルたちを上回り、さらに上位を狙うことも視野に入れられると考えている。
フォース・インディアは今後レッドブルを捉えられるかとの問いに、ファーンリーはこう答えた。「バルセロナからすべてが計画どおりに進めば、その位置について再評価できるだろう」
「忘れてはならないのは、他のチームも手をこまねいているわけではない、ということだ。我々もそこには注意を払わなければいけない」
「我々の最初の目標は、現在の4位を盤石にすること、それを実現することだ」
「パフォーマンスの面でそこからさらに前へ進んでいければ理想的だ」
「この4戦はすばらしい走りができていた」
「願わくば、今まで不十分だった部分をバルセロナで改善したい。そうすればライバルたちに激しく挑んでいくことができる」
ファーンリーは、序盤戦に守勢の中でチャンスを最大化できたこと、またマノーから移籍したオコンが素早くチームになじんだことが、今後のチーム躍進の良い兆しだとする。
「開幕戦オーストラリアの初日から、チームのパフォーマンスが少し足りないことはわかっていた。そのため、レースの技、戦略、マシンの信頼性でその弱点を乗り越えようと考え、今までそうしてきた」とファーンリー。
「(オコンは)素晴らしい仕事をしてくれている。ウイークエンドの前半、予選にかけては、今も学習しているところだ。素晴らしいと思うのは、レースの序盤で彼が見せる熟練の走りだ」
「チームに来た当初からそうだった。彼は素晴らしいレーサーだよ」
「それがポイント獲得につながった部分だと考えている。そして我々チームはいろいろな面で彼を支えていくことができる」
「彼はソチでは初めてQ3まで進むことができたし、4戦すべてでポイントを獲得している」
「現在のチーム力ではこれより大幅にいい成績は望めない」
「(イギリスGPが行われる)シルバーストンに行くころまでには、ドライバー2名とも激しくプッシュできる状態になっていると思う。かなり面白くなるだろうね」
「パフォーマンス不足をうまく解消することができれば、とてつもなくエキサイティングなシーズン後半になると思う」