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【エクストリーム出社】映画『夜に生きる』をあえて朝6時半に鑑賞するイベント 参加者「スカッとした」「もう出社したくない」

2017年05月11日 16:43  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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ゴールデンウィークが明け、いつもより「今日も会社か……」と思ってしまう人もいるだろう。そんな中、日本エクストリーム出社協会は5月11日、「映画『夜に生きる』を『朝見よう』の会」を開催した。

「いつもは8時起床ですが、今日は4時に起きました」

早朝にサーフィンや登山などアクティブに遊んでから出社する「エクストリーム出社」が近年話題となっている。今回は、朝6時30分から東京都港区西新橋のワーナー・ブラザース映画で『夜に生きる』(監督:ベン・アフレック)の試写会が行われた。早朝にも関わらず50人の参加者が集まったが、やはり寝ぼけ眼の人も少なくはない。

『夜に生きる』の舞台は1920~30年の禁酒法時代の米国。主人公のジョー(ベン・アフレック)は警察官幹部の父を持ちながらも強盗を繰り返していた。街では2大勢力のギャングが対立していたが、軍隊経験のあるジョーは「組織」自体を嫌っていた。しかし一方のボスの愛人と恋に落ちてしまう。野望を叶えるため残された道は、ギャングとしてのし上がることだった。

映画はテンポよく進み、激しいカーチェイスや銃撃戦も満載。酒の販売や殺人など悪事を働いているのに、どんなに高い代償を払っても信念を守ろうとする主人公がかっこいい。……そんな映画を観終わって、朝8時40分頃。余談だが筆者がいつも家を出る時間だ。出社時刻の10時に余裕で間に合う。

キャリコネニュースの取材に30代女性は「いつもは8時起床ですが、今日は4時に起きました」と話した。

「朝起きれるか、上映中眠くならないか心配でしたが、この映画でスカッとしました」

その一方で別の30代女性は「面白かったから、逆に会社に行きたくなくなっちゃいましたね!」と笑う。終演から3分も経たないうちに全員退場。勤め先に向かったのだろう。

「エクストリーム出社することは会社にお土産話を持っていくようなもの」

ワーナー・ブラザース映画の萩原かやのさんは「やはり『アルゴ』でアカデミー賞を取ったベン・アフレック5年ぶりの作品という点でこちらも力が入っています」と力説。しかし、

「どちらかというと『夜』な映画ですよね(笑)。どの時間に観ていただいてもいいんですが、朝に観るというギャップも楽しんでいただけたら」

今回のイベントを企画したガイエの山澤立樹さんは「普段試写会に来ることが出来ない人に来ていただけたと思います」と話す。通常、試写会は18時等夕方に行われることが多く、間に合わないと諦めたことのある人もいるだろう。ビジネスマンにとっては早朝に開催される方が気軽に参加できるのかもしれない。

主催した日本エクストリーム出社協会の天谷窓大さんも「エクストリーム出社することは会社にお土産話を持っていくようなものです」と語っていた。

「普通に『あの映画面白かったよ』と言うより『早朝に映画を観て出社してきたんだけど面白かった』という方が観た人にとっても話された人にとっても強烈なインパクトを残せると思っています」

またこの企画は、出社前に心の動く体験をしてもらうことで、その後の1日を鮮やかに過ごしてほしいという思いもあるという。天谷さんは「上映前は寝起きの顔をしていた人たちが、出社前には顔がシャッキリされていたのが印象的でした」と嬉しそうに話す。

『夜に生きる』は5月20日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほかで全国公開される。