モビスター・ヤマハのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは、月曜日のヘレステストでふたりが試した新シャシーの性能について意見が分かれている。
ポイントリーダーのロッシはヤマハの2017年型バイクでコーナーに進入する際、前年型マシンに比べてに少し「不自然」さがあるとしているが、今シーズンにスズキから移籍してきたビニャーレスは同じマシンに早々と順応している。
月曜日のテストでは、レースでのMotoGPマシンの難しさを理解することに焦点を当ててふたりはアップデート版シャシーの評価を行ったが、前日のスペインGPは苦戦の上10番手、テストでは21番手だったロッシは納得しなかった。
「異なるセッティングを試したが、残念なことにレースでは効果がなかった」とロッシは語った。
「(テストでは)今までと同じセッティングを試している」
「あいにく新しいものも、新しいシャシーもうまくいかないんだ」
「今日のテストではいくつか違うことを試し、今後問題を解決する際に重要なことについて理解できたと思う」
ヤマハのチームディレクター、マッシモ・メレガリは「新しいフレームは肯定的な点がいくつかあるが、他の点はまだ改善できていないだろう」と考えている。
ビニャーレスは前日のスペインGP決勝でフロントエンドのグリップ不足に悩まされながらかろうじて6位に入賞したが、月曜日はトップタイムを記録した。
またビニャーレスは、チームメイトのロッシよりもアップデートを心強く感じているという。
「新しいシャシーはとてもいい感じだ」とビニャーレス。
「(レースと)同じセットアップとタイヤで比べて、改善されるかどうか見てみた」
「まったく違う結果が出たけど、ペースがとてもいい」
「とにかくル・マンに向かってスタートしなければならない。ル・マンは僕たちが得意としているコースだし、特に僕のライディングスタイルに合うから、きっといい結果が出せるよ」
「新しいシャシーのテストにはポジティブな面と悲観的な面とがあるけど、確かめて分析し、どうなっていくか見守ることにするよ」